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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

猟友会総会に出席2013

バタバタと忙しく慌ただしい日々が続いている中、猟友会の総会に出席してきました。
2013.10.06総会


しかし今年の猟友会総会は過去に出席した数回の総会とはワケが違います。

なんたって来賓退席後の議事進行の議長という大役を任されたのですから!

そろそろオレの時代だな!!

いや、議長は住んでいる地域の支部の持ち回りで、単に私の所属支部が今回当番だっただけなんですが…(笑)。

「誰もやる人がいないんだよ」とのことで、若手の私にお鉢が回ってきたというわけです。


若手だからこそ、嫌な役も進んで引き受けないといけませんしね。



一般会員よりも1時間ほど早く会場入りし、必要書類を受け取り役員の方と打ち合わせをします。



ハンターになって4年が過ぎ、猟期の休日全てと非猟期の休日の半分ほどを有害鳥獣捕獲や狩猟関連の行事に捧げたおかげか、ずいぶんたくさんの世代を超えた友人ができました。

そんな顔見知りだらけの状況の所為か、特に緊張することもなく総会が始まります。


会議には60余名ほどが参加。(写真には写っていませんがこの後にも人がいます)
2013.10.06総会2


まずは来賓のご挨拶。

県や市の有害鳥獣捕獲を担当する農林土木課の方や、所轄警察署の生活安全課の担当者の方からのお話。

有害鳥獣による農産物の被害状況や猟銃による事故報告がされます。



来賓退席後、議長に任命されて前に出ると、それまでまったく緊張していなかったのにかなり緊張しました。

スムーズな議事進行が求められますし、当然ながら何か発言する度に60余名の視線がいっせいに向けられるからです。

2013.10.06総会3
(そんな状況でこっそり撮影した一枚。視点が低いので人が少なく見えますがこんな感じです。笑)



まあ、そうは言っても事業内容や収支決算などの報告を担当の役員の方に振るだけで、後は質疑応答について進行するだけのお気楽な物。

質疑応答の回答も猟友会役員の方が行ってくれます。



その質疑応答の中で出た質問の一つ。
「今年から始める初心者なのですが、罠の架設の仕方などを教えてくれたりしていただけませんか?」


「すみません、場所や地形によって違いますし一概には言えません。それにそれぞれのハンターが何十年もかけて編み出した秘伝の技がありますので、それを人に知られたくないのも事実なんです。

教えてもらうとすれば罠を作製している業者さん等を講師でお招きして教えてもらうということになりますが、予算的に厳しいです。

現実的にはこの猟友会総会の場でご自宅近くの先輩ハンターの方と交流を深めていただいたり、情報交換をされるのが一番かと思います…」

と言っている側から「オレが教えちゃるよ~!」と会場のハンターから助け舟が出る場面も。



この発言をされた猟友会役員の方は、普段は惜しみなく技術や情報を教えてくださる太っ腹な方という事をよく知っていますが、立場上この場ではこう言わざるを得なかったのです。

現在の狩猟界におけるベテランハンター達は早く若い世代に技術を伝えたいと思っている方が多いと思います。
(「自分だけが獲れれば良い」というハンターも確かにいて、そういった人間を除いての話ですが…)


しかし教えてもらう立場の人間にも問題があって、先輩ハンターが何十年もかかって工夫を重ね編み出した技術や情報の価値も分からず簡単に他人に漏らしたり、一生懸命教えているのに教えてもらう側が一生懸命じゃなかったり、自分勝手に狩猟を行ってそれまで平穏だった地域住民との信頼関係を壊したり…。

こういった礼節や仁義を欠いている人間には教えたくなくなるのも当たり前です。



狩猟界における先生の問題か…。難しいですね。



私は父親が狩猟をしている家庭で育ったし、大物猟グループの親方は括り罠の名人でもあるので身近に良い先生がたくさんいるのでかなり恵まれた環境だと思います。

それでも個人の努力は大切だと思いますし、先輩ハンターや地域住民の方々との交流は欠かせません。

う~ん、初心者が狩猟を始めるには、最初はやはり人脈作りから始めるのが一番の近道かもしれませんね。





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銃砲検査2013

年に一回行われる銃砲検査(通称:銃検)に行ってきました。


所持許可を受けている銃砲に違法な改造がされていないか、盗難に遭っていないか、使用実績の無い「眠り銃」になっていないか等を調べるために猟期が終わったこの時期に毎年実施されます。

所持許可を受けたハンターはご高齢の方も多いので、認知症になっていないかなどの検査も兼ねているようですね。(←扱う物が猟銃なので実は切実な問題です。)



自分の所持している全ての猟銃と銃身、猟銃所持許可証と実包使用実績表を持って、会場である所轄の警察署の大会議室へ。
2013.05.26銃砲検査

ハンターになって4年が経過し、所持する猟銃も用途別にそれなりに増えたので結構な大荷物です。

通常の猟銃所持者ならそんなことは無いのですが、猟期に脱砲(銃から弾を抜くこと)し忘れたまま銃検に持って行った猟銃が暴発し、警察署の壁に穴が開いているなんていう話も聞くので、荷造りする際に念には念を入れて確認します。

仮に上記のようなことが起こったら、ケガ人が出なくても銃刀法違反の現行犯で逮捕・許可取り消しとなりますね。




受付けを済ませて「銃砲検査調査票」に必要事項を記入します。

この銃砲検査調査票に自分の所持する猟銃の廃棄や入れ替えなどがあった場合の内容を記入するのですが、ハンターの皆さん高齢の方が多くて書類を書くのに一苦労。

記入方法が分かりにくい上に文字が小さいので、「ここは何て書いているんじゃ?」「ここには何を書けばいいの?」という感じで、(狩猟界においては)若手の私に何度も尋ねられます(笑)。




それから持参した猟銃の検査。

違法な改造がされてないか、申請した猟銃に間違いがないかなどが調べられます。
2013.05.26銃検2

近隣に銃砲店がある場所だと銃砲店のスタッフがお手伝いをされる場合も多いらしいのですが、近隣に銃砲店が無いので猟友会の方が検査のお手伝いをされていますね。





それから係員(警察官)による面接。
2013.05.26銃検3


住所や職業に変わりは無いか、行政処分を受けた実績は無いか等の他、現在の借金の状況などについて質問を受けます。



銃砲検査は毎年行われていて面倒と言えば面倒なのですが、所持する物が猟銃という「許可を受けた人間だけが所持することを許される特別な物」である以上必要なものです。

たくさん街中を走っていて一般的には認識が薄いかもしれませんが、車やバイクなどの車両も同じ扱いなんですよ。
猟銃と同じように定期的な免許証の更新や車両検査が義務付けられていますしね。





込み具合にもよりますが、小一時間で終わりました。




今年も無事に終了です。






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鳥獣供養際

地元猟友会の主催する鳥獣供養際に行って来ました。

2013.05.17供養



結構な参加人数で20名以上が参加。

2013.05.17供養2


驚いたのが市役所の有害鳥獣対策課の責任者の方の参加。

この方は有害鳥獣捕獲活動に見学に来られたりすることもありますが、ハンターでも猟友会員でもないのに休み返上で鳥獣供養際にも参加されていたのには感心しましたね。

全国の有害鳥獣対策担当のお役人が、皆こういう方だったら相当に野生鳥獣に対する有効な対策も進むのではないかと思います。




供養際自体はお寺の本堂でお経を上げてもらい、お札をいただいて清めの水を皆で掛けて終了。
(本堂は撮影禁止だったので写真はありません)

2013.05.17供養3




「生き物を殺す」ということで非難されることも多いハンターという人種ですが、決して殺すことが好きなわけではなく奪った命に対して敬意を忘れることはないのです。



奪った命に対して合掌…。









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立ち入り検査2013

猟銃の保管状況を確認するための立ち入り検査がありました。

2013.04.20立ち入り検査
(写真と記事はほとんど関係ありません)


仕事が終わって帰宅すると近所の交番から電話があり、お巡りさんが訪ねて来られました。

ガッチリとした体格のにこやかな感じの若いお巡りさんがお一人。



実は去年は立ち入り検査が行われませんでした。

毎年義務として行われるものと思って準備していたのですが、ついに無いまま終了。

生活安全課の女性担当者が転勤になったせいかな?と思っていました。

それなら男性担当者が転勤になったので今年も無い可能性があるぞ…、と勝手に思っていましたが、そんな事はありませんでしたね(笑)。


まあ、別に検査に来られても何の問題もないから大丈夫なのですが。



で、検査の開始。


ガンロッカーを開けて保管状況を確認していただきます。

施錠状態を確認されると
「出来たら銃は分解保管しておいていただきたいのですが…」
と言われビックリ!

「え!?(習慣的にそんな状態で保管する事は無いけれど)分解し忘れた銃があったのか?」
と自分で確認しますが、きれいに分解保管しています。

「この状態が分解保管した状態になります」
と説明して分解した部品の保管場所も見てもらい、すんなりと納得いただけました。



装弾ロッカーと実包帳簿も確認していただき、検査は無事に終了。



ついでに「なにか治安状況で不安な事が無いか」という防犯アンケートなども行われました。

終了まで時間にして15分といった感じでしょうか。



分解保管に関して検査をするお巡りさん側の認識違いがありましたが、生活安全課の担当者が来られるわけでもなく、立ち入り検査に来られる警察の方の猟銃に対する知識もマチマチのようですね。

聞いた話によると、中には空気銃の弾数を数えさせられたという気の毒な方も…。
2013.04.20立ち入り検査2

(これはほぼ新品の状態の空気銃のペレット。缶の中に500発のペレットが入っています。)

これを数えろと言われてもなぁ…。




とにかく今年も何事も無く終了で~す♪
(あったら困るけど)




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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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