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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

猟期の打ち上げ会

所属させてもらっている大物猟グループの打ち上げの宴会に行って来ました。

活きたヤリイカや…
2013.03.23打ち上げ2

ヒラメや鯛が舞い踊る生簀のある料理屋が会場です。
2013.03.23打ち上げ3


例年のごとく、猟期の間はずっとお肉を食べていたので、皆さんお魚に飢えていたようですね(笑)。



まずは戴いた獲物のたくさんの命に対して黙祷。

そして乾杯!

「山の神様ありがとうございました! そして皆さんお疲れ様でした!!」2013.3.23打ち上げ


4年目の今年の猟期を振り返ってみると、上手くは言えないのですが、昨年までの猟期と比べ少しだけではありますがレベルアップできたのではないかと思います。

あくまで感覚的なものであって、決して撃ち倒した頭数が多いとか、山を駆け回る体力が飛躍的に増したとかいうわけではありません(笑)。

相変わらず撃てば失中ばかりだし、小さなイノシシを刺し止めるにもおっかなびっくりで、むしろ退化したのではないか?という感はありますが、様々なシチュエーションの中で判断に迷うことが少なくなったのが自分の中での進歩だったかな。

これもグループの親方や先輩方が良い待ち場に付けてくれ、山の中で様々なことを惜しげもなく教えていただき経験できたおかげです。

感謝感謝です。



それにしても皆さん元気だし、とても熱心です。

雨が降ったり特別な用事がない限り、大晦日だろうが元旦だろうが欠かさず猟に来ているし。

大半が還暦を越えたメンバーばかりで、これだけ元気なグループもそんなに無いよなぁ(笑)。



皆さん、本当に狩猟が好きなんだろうな。



自分の事を少し書くと、昔から我が強くワガママな性格で団体競技やチームプレーが本当に苦手でした。

社会人になってもそれは同じで、分かり合うことのできない人達と上辺だけの話をしながら、孤独感といつも闘っていたように思います。


狩猟を始めて本当に良かった…。


今猟期も世代を超えた沢山の先輩方から可愛がっていただき、心の底から楽しく笑うことができました。

ありがとうございます。



皆さん、これからもよろしくお願いします。






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終猟

3月15日。平日にもかかわらず朝早くから集まる怪しげな集団…。
2013.03.15終猟

そう、ハンター達ですね(笑)。


11月1日から始まった4ヵ月半にわたる猟期も今日で終了。
(狩猟の始まる日や終わる日は地域によって違います)

猟期が始まる日を初猟と呼び、待ちに待った狩猟解禁日でもあるし獲物もたくさん獲れるので、こぞってハンター達は山へと押し寄せます。

しかし猟期の最後の日である終猟日は獲物も少ないので、一般的に山へと行くハンターも初猟に比べてごく僅かですが、それでも去り行く猟期を惜しむように私の所属させてもらっている猟隊はほとんどフルメンバーが集います。

初猟が猟師にとっての正月だとしたら、終猟は猟師にとっての大晦日でしょうか。



「いや~、今日はボウズでいいよ。楽しく今猟期のことを喋ってお開きにしよう♪」

心なしか皆さんの顔付きも緩んでいます。


そりゃそうだろうなぁ、私の所属させてもらっている猟隊はかなり熱心な猟隊で、猟期中のほとんど全ての土日祝日に巻狩りを行う上にかなり優秀な成績でもあるので(今年はボウズが一回のみ)、狩猟と解体で疲労が蓄積されていることも否めません。

最終日くらいお茶を飲んでサッサと上がりましょう。



見切りをするとミツマタがきれいに咲いていますね。
2013.03.15終猟4

この花が咲いているのを見ると「猟期も終わりだな~」としみじみと感慨深いものがあります。
2013.03.15終猟5



「ボウズでいいよ」という言葉通りに、1ラウンド目は空山、2ラウンド目は複数のイノシシに包囲網を突破されてこの時点でボウズ。


私なんぞはヘナチョコハンターなので「残念!」という気持ちと「ああ、あと1ラウンドでやっと猟期が終わる…。」などという嬉しい名残惜しい気持ちで一杯になります。



ところが2ラウンド競って1頭も獲れないなんていうことは稀なので、猟隊の皆さんは本気モード全開!

「ボウズでいい」な~んて言っていたのに、「次のラウンドは絶対獲っちゃる!!」と目が三角形に吊り上がっています(笑)。


しかも親方から爆弾発言!

「山をうろついていたら足跡だらけの場所を発見した。巻き狩りするのは初めてだけれど獲物はたくさんいるぞ!」



3ラウンド目はやっぱり本気を出して、ドカンと親方と親父がそれぞれ鹿をゲット♪

2013.03.15終猟2


結局最終日も解体作業を行いながら、皆で楽しく談笑したのでした。
(それでも5時前には解散でしたが)



猟期序盤で先輩ハンターの方が骨折するというアクシデントはありましたが、事故や重篤なケガもなく無事に今年の猟期も終わることが出来ました。

またゆっくりと締め括りの記事は書きたいと思いますが(まだまだ猟期ネタをアップするかもしれませんが)、とりあえず今年の猟期は終了です。




今年もたくさんの獲物に恵まれ、とても楽しい猟期でした。

山の神様、ありがとうございました。



たくさんの教えをいただき可愛がってくださった先輩ハンターの皆さん、ありがとうございました。



そして体力面で少し衰えが見え始めたとはいえ、最大の理解者であり様々な面でバックアップをしてくれた親父…。

「ありがとう、あと10年は一緒に猟に行こうな!」




(いや、まだ全然ピンピンしているのですが。笑)





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鹿の刺し止め

猟期も残りわずか。

ラストスパートで張り切って出猟です(笑)。


今日の待ちはこんな感じ。
2013.03.11差し止め4

山から出てきた獲物を孟宗竹の林の中で待ち受けます。


だけどこの日の天気は快晴。
暗い竹林の中に、所々強い日差しが差し込んでいます。

「暗い場所を走られたら獲物が見にくいな…」

近くの先輩ハンターの方々と苦労しながら位置取りを決め、互いの位置を確認します。



攻めるのは小さめの山なので、すぐに獲物が出た気配。


近付く犬の吠え立てる声。

銃を構えて竹林の中を凝視しますが、「あっ!」と思うヒマもなく暗闇を走ってくるオス鹿が見えた時には真横まで来ていました。

横撃ちをすると仲間のハンターに中る危険性も考えられたので撃てず。

後にやり過ごして撃とうかとも考えますが、背後に回った鹿の背景は空。弾が外れた時のバックストップが確保できずに撃てず。


「あぁ~!」

と、5メートルの距離を走っていく鹿を指を咥えて眺めますが、本当に残念だったのはここから。


先頭の鹿にしか目が行ってなかったので気付かなかったのですが、先頭の鹿に続いて更に4頭のオス鹿。

「ああああぁ~!!!」

気付いた時には背後に回っていて、先頭の鹿と同様に撃てず。





直後に発砲音。

一番最後に出た鹿を、なんとか隣の射手が止めてくれたようです。



出てきた場所から移動し、私の前方で犬の鳴き止める声。


「いかん!撃てなかったことを残念がっている場合じゃないな!!」

すぐに動くことを伝え、犬の鳴き声の近くまで走ります。



イノシシほど危険には思われないかもしれませんが、角の生えたオス鹿の攻撃はかなりの危険度です。

実際に鹿に突き殺された猟犬も知っています。



案の定、現場に着くと半矢の大きなオス鹿が角を振り回しています。

背後から回り込み、片手と片足で角の動きを封じてからナイフで刺し止め。

2013.03.11鹿の刺し止め



「まだいるよ!待ち場に戻って!!」

勢子の声ですぐに待ち場に戻ります。



再度の発砲音!

今度は後方で犬の鳴き声。


またまた走ります。

刺し止め。
2013.03.11差し止め3


更に後方でも犬の鳴き声。

「自分は撃ってもいないのに、今日は何回刺し止めるんだ!?」

ちょっと自分でも可笑しく思いつつ山の中を進みますが、こちらの鹿には逃げられました。
2013.03.11差し止め5


結局、3頭の鹿をゲット!
2013.03.11差し止め6
(これは同じ猟隊の方)


猟犬にも人間にもケガがなかったし、獲物にも恵まれました。

今日も自然の恵みに感謝です。




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遺跡

見切りのために山の中を彷徨っていると、池に流れ込む小川の中で見慣れぬ物を発見。

2013.03.10遺跡

草の陰になにやら金網のような物が…。


狸やアナグマを獲るための小型の箱罠みたいに見えるけど、はっきりとは分かりません。
2013.03.10遺跡2

試しに少し動かしてみるけれど、金網を突き抜けて何本もの植物が生えているのでビクともせず…。



「一体何故こんなところに放置されてしまったのだろう? 箱罠だとしたら、もっと上流に仕掛けていた物が大水で流されてきたのか? それともこの罠を仕掛けていた猟師の方がお亡くなりになって、そのまま放置されているのだろうか?」

などと考えますが、すべては謎の中…。



色々な理由で植物に侵食されてしまった世界各国の遺跡の事を思い出しました。






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共猟

本日は友好関係にある山岳グループの皆さんの猟場に案内していただき、共同のグループ猟です。


大物猟のグループが共同で狩猟を行うことは、実はかなり珍しいこと。

なぜならば獲物の獲れる猟場はハンターにとっての貴重な財産であり、特にグループの皆で開拓した猟場を他人に知られることは避けねばならないことだからです。

それらを勝手に他人に教えたりすることは、ハンターとしての仁義に外れる行為ですしね。

一昔前の猟師としての仕来りがしっかりと受け継がれている地域では、グループをまとめるリーダーや親方衆が若い衆を教育し、トラブルが発生したりしても丸く治めていたりしたそうですが、今は無秩序な所も多いようですね。


それに私有地じゃなくても、なんとなく地元ハンターの縄張りっていうのもありますし。


しかしそうは言っても高齢化が進み、ハンター人口が激減してグループ猟が成り立たなくなっている現状ではそんなことも言ってられませんけど…。



この日は総勢20名ほどの大部隊になりました。
2013.03.07共猟15

親方同士やメンバーの方々の長年にわたり培ってきた信頼関係もあり、遠征に行くとかなり歓迎されます。



それぞれが案内され、待ちに着きます。

(社会生活ではかなりのおっさんの部類に入るけれど、狩猟界において)若手の私は一番山頂近くの待ち場を担当。


かなり鹿が多い地域で、待ち場まで登っていく途中で杉や檜の樹皮が食べられているのを幾度となく目にします。
2013.03.07共猟1


いつもの1時間前後で競り終わる小さな山とは違い相当に大きな山なので、待ちにつくのにもディパックにお弁当と水筒を詰め込み、急峻な山をフゥフゥ言って待ち場まで到着。
2013.03.07共猟2

檜と孟宗竹が混じる林の稜線から延びてくる獣道があり、手筈道理行けば尾根を鹿が駆け下ってくるハズ。



勢子が犬を放し巻き狩りのスタート!



すぐにあちらこちらから猟犬の鳴き声が聞えますが、よく知っている猟犬と猟芸が違うので、獲物が近付いているのかどうかの判断が難しい…。



下側の遥か遠くの竹林の中を走り去っていく鹿を見ることが三度。
2013.03.07共猟5

チラチラとしか見えないので撃てませんでした。



そうしていると、待ち場の近くの稜線の向こう側から犬の声。

「今度こそ間違いなく来る…。」


「来たっ!」

2013.03.07共猟8
稜線に大きな角を持った立派な雄鹿が現れます。
距離40メートル。

だけど鹿の後は空。
撃って外れた時に弾止めとなるバックストップがないので、まだ発砲はできません。


「降りて来い…。そして出来れば10メートルくらいまで近付いてちょ。(でないと中らないから。笑)」


微塵も動かずに視線で鹿の動きを見つめますが、しばらく周囲を見渡した後、元来た道をUターン。



残念!




待ち時間が長いので、時折周囲を観察してみますが、鹿だけでなくイノシシも多いようですね。
2013.03.07共猟6
餌をあさった跡や、

2013.03.07共猟222
大きな糞も。




そうこうしている内に、またもや稜線の向こう側から近付く犬の声。


「今度こそ…。」


先程と同じくらいの立派な雄鹿が出現!



「今度は躊躇しない…。バックストップが確保できた瞬間に引き金を弾く!!」

などと思っていたら、今度は稜線伝いにトコトコと登って行ってしまいました。
2013.03.07共猟9



んん~~~、残念!!





猟が終わり、結局仕留めた鹿は4頭。
2013.03.07共猟3
(写真には2頭しか写っていません)



撃ちかける事は出来なかったけれど、待っている間にフクロウやヤマドリを見ることが出来たし、たくさんの野生鳥獣と出会えて満足です。



招待してくださった山岳グループの皆さん、ありがとうございました♪





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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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