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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

キュウセン

例年、お盆を過ぎるとアンドンクラゲが出るのと、「腹一杯潜った!」との満足感で海に潜りには行かなくなるのですが、今年はろくに潜っていないので海へ!!



たいした大物は突けなかったのですが、晩ご飯のおかずには充分な量。
2012.08.18ギザミ5



今回は普段突かないような魚も突きました。

これです(笑)。
2012.08.18ギザミ111

キス釣りなどをしているとよく釣れる「キュウセン」と言うベラの仲間です。
大きなものは30センチほど。

上の緑色のもの2匹がオス。下の白っぽいものがメス。
この魚は性転換するそうで、小さな時はメス、大きくなるとオスになるのです。
う~ん、不思議だ(笑)。



ベラというと魚釣りの外道としての嫌われ者ですが、このキュウセンは別です。
コリコリとした食感と甘味のある身の味はかなり美味しい魚の部類に入ると思います。


しかし地方によって評価は様々なようで、「やったー、キュウセンが釣れた!」と喜ぶ地方(特に瀬戸内海地方)もあれば「ちっ、引いたから大物かと思ったのにベラか…」とガッカリする地方も(笑)。


一つの理由はウロコが硬く皮がヌルヌルしているため捌きにくいのでしょう。
背鰭は尖っていて気をつけないと刺さりますしね。



今回はお刺身と塩焼きで。

まずは刺身にするために三枚におろし皮をひきます。
2012.08.18ギザミ2

透明感のあるきれいな白身ですね。


刺身にするとこんな感じ。(ちょっと見た目が悪いけれど…)
2012.08.18ギザミ3


塩焼きは皮がちょっとパリッとする感じに焼くととても美味しいです♪
2012.08.18ギザミ4
新しいので身が爆ぜていますね。



たくさんいるのでもっと突いて来ればいいのでしょうが、なんとなく捌くのが面倒なので年に一回くらいしか獲って来ません(笑)。


やはり、「あまりにカラフル過ぎて、熱帯魚みたいな気がする」と言うのが食指が動かない最大の原因でしょうねぇ(笑)。





でもたまに食べるキュウセンはとても美味しかったです♪



今日も自然の恵みに感謝です。







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視界50センチの攻防

狩猟免許の更新講習が半日で終わり、思ってもみなかった半日休暇。

さて、何をして過ごそうかと更新講習中に密かに思案…(笑)。



「やっぱり潜りに行こう!」
釣りも考えたのですがこの時期は暑いし、ウエットスーツ無しの潜りはこの時期しかできませんしね。


近くの海はもうアンドンクラゲがたくさんいるので、まだ少ない地域まで遠征。



しかし現場に着くと波が高く潜れる状態ではありません。
「う~ん、台風が通過した後のうねりがまだ取れていないか…。」


今年は色々な条件が折り合わず、ほとんどまともに潜れていないため欲求不満(笑)。
舌平目でも獲るか!と思い浅い砂場に移動。

だけどここは近くに川が流れていて、ひどく濁っています。
「昨日、激しく夕立が降ったから濁流が流れ込んでいるんだ…。」

2012.08.09講習7
この場所で水深1~2メートルくらい。底がまったく見えませんね。


こんな時はさっさと諦めるのも手ですが、諦めの悪いのが私の長所でもあり短所でもあります(笑)。



とりあえず水の中を見るために水中マスクを付けて泳ぎ始めるけど、水底の様子はまったくわかりません。

視界はどれくらいあるだろう?と潜って確かめますが、濁った水の中を進むと気付かないうちに海底が顔の直前に迫っている状態。
視界は30cm~50cmって感じ。

手が届くほどの目の前に迫らないと海底の様子がわかりません。
まるで味噌汁の中を泳いでいるよう…。


「条件は悪いけれどやってみよう。条件の良い時ばかりじゃなく悪い時も知っておかないとトラブルの時に対処できないしね! まあ、よく知っている場所だし危険はないだろう。」


比較的濁りの少ない海底スレスレを進むと、ボチボチと舌平目がいます。

舌平目は人が近付いてもほとんど逃げないし、魚突きの対象魚としては難易度はかなり低い反面、食べたらとても美味しい魚です♪


大きなものだけを選んで突きますが、視界が悪く海底近くまで潜っての魚探しになるのでかなり苦戦。

同じ漁果を上げるのに、いつもの3倍くらいのエネルギーを費やします。
2012.08.09講習222



途中、体の下で水の振動。
巨大な何かが太腿に触れて泳ぎ去ります。

逃げていく物体を急いで目で追いかけると、1メートル近い大きなエイ。
砂の中に潜っていて、私の接近にビックリして逃げる時にヒレがあたったようです。

「危なかった…。尻尾の毒針が刺さらなくてよかった…。」




その後50センチ程のマゴチを見ますが、ホコを構える前に逃走。

チェッ!




濁っていて爽快感はなかったけれど、やはり水の中は色々なことがありとても楽しかった♪


思いもよらぬ休暇を楽しく遊ぶ事ができ感謝です。








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水の中の風景

会社の健康診断で再検診の通知をもらいました。
「胃腫瘍疑い」で要精密検査。

胃カメラの予約をするために専門医に行くと、カルテを見ながら
「腫瘍が出来ているのは間違いないね。良性のものかガンかは調べてみないとわからないけど覚悟はしといてくださいね。な~に、今どき胃ガンくらいで死にはしませんよ。」
などと伝えられます。

「…」



ちょっと考える日が続いたけれど、死は誰にでもどんな生物にでも平等に訪れるものです。
振り返れば思いっきり好きなことをして楽しい人生だったし、悔いは無いかな。

潜りや狩猟といった命と密接に関わることを趣味をしているので、生と死は表裏一体のものであり、死という事を受け入れることが自分の中に自然と刷り込まれているのでしょう。



胃カメラ検査の日、必要な書類などを揃えて病院へ。
検査結果がどう出ようと、これからは自分の好きなことだけをして生きたいという思いが強くなります。

ついでに水着と川で使うホコも車内に積み込みます。
検査は半日で終わるだろうから、ちょっと山の方まで足を伸ばして川の中を覗いてこよう。
鮎かウナギがいるといいな…。



病院に着き胃カメラ検査の準備。
ゼリー状の麻酔薬を口に含み、更に麻酔薬を喉にスプレー。注射を打って胃カメラを飲みます。

モニターに移る自分の胃壁画像。
問題の箇所を通過。十二指腸までカメラが進み、更に染色して詳細に調べます…。

「どこに腫瘍があるんだろう。いきなり膨れ上がった腫瘍画像が出てきても良いように心構えはしとかないとな…」
胃カメラを咥えたままドキドキしてモニターを眺めます。


「大丈夫、全くきれいなもんだ! レントゲンではたまたま何かが腫瘍のように映ったんだろうね。」
と、先生のお言葉。


自分の体の頑丈さに呆れながらも、正直ホッ(笑)。




これで心置きなく川へ!
2012.08.08水の中111

前日に降った夕立でかなり増水しているし、水も濁っている感じです。


泡のカーテンをくぐり水底へ。
2012.08.08水の中9

2012.08.08水の中10

2012.08.08水の中6


カワムツやオイカワばかりで鮎はいませんね。
2012.08.08水の中8

豪雨で流されたのかな?


水草の陰を探りますが、こちらもたいした獲物はいません。
2012.08.08水の中2

2012.08.08水の中3



鮎やウナギがいないことよりも、増水した急流を必死に泳ぐ魚達が愛おしくなって早々に捕獲活動中止。

カメラを持って飽きずに魚の様子を眺めます。

2012.08.08水の中5

2012.08.08水の中4

2012.08.08水の中222




一個の生命体としての自分のことを考えた一日…。

そして生きることと死ぬことについて考えた一日…。






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海水浴場の大物(笑)

今日こそ海へ!

潜れないストレスを抱えながら天気予報を聞き、風向きと過去の経験を照らし合わせて潜れそうなポイントへ。

2012.08.05チヌ5 - コピー

「う~ん、まだ濁っているけれど沖に出ればなんとかなりそう…。」
とか思いながら魚のいる沖まで出ると同時に時化出す海。

白波が立ちうねりが大きくなってきたので、即危険だと判断し風裏の海水浴場の浅瀬で水遊びに近い潜りに変更。



チャプチャプと浅瀬を移動しながらのシュノーケリングもたまにはいいですね♪



と言いながら小さめのアラカブやヒラメを突いておかずゲット(笑)。


砂浜を丹念に探していくと舌平目もいます。
2012.08.05チヌ2 - コピー



適度にお魚も獲ったしそろそろ上がろうかね~、と思いながら砂浜を移動していると大きな魚影。

「チヌだな…」


のんびりと砂を口に入れては吐いたりしながら泳いでいます。


じわりとホコのゴムを引き、ゴムを握った手を腰より下の腿に近い位置に構えたまま移動します。

隠れる場所のない砂浜なので、魚を驚かさず自分の体を一番小さく見せるために海底近くを潜ってゆっくりゆっくりと接近…。



「よし、射程に入った!」
思いっきり両の足でフィンを蹴り、ホコを握った掌のゴムをリリースしながら、腿の位置から前方に腕を送り出します。


静から動へ。
フィンを付けた両足の瞬間のキックと、腕を使ってホコを送り込むことで瞬時に魚との距離を縮めます。


「ドスッ!」
と確かな感触。

2012.08.05チヌ1


すぐに魚体を抱え込み、指でエラを切ります。

ストリンガーに通してから刺さったホコを抜き一安心。



2012.08.05チヌ3 - コピー

ジャスト50センチ。

海水浴場にも結構なサイズの魚がいるもんだなぁ~、とちょっと自分でもビックリ!!




さすがにこのサイズの魚をぶら下げて海水浴場から上がってきたら、ギャラリーの注目の的でした(笑)。


わはは♪







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昼間のウナギ獲り

今年は例年に比べ、海にほとんど潜っていません。

6月は腱鞘炎が悪く、7月は連日の豪雨のために潜れるようなコンディションではありませんでした。

ようやく潜れるかと思ったら、海は台風通過の為うねりが入って白波が立ち濁っています。
自然には勝てませんね。



しょうがないから漁場の新規開拓。

漁業権の無いような小さな川の中流域に向かいます。


透明度は1メートル。
「スッポンがいないかなぁ?」と以前から目を付けておいた場所です。

淵の底に潜ったり、ガサゴソと川原の葦の根を掻き分け、何かいないかと濁った水の中で目を凝らします。


「ん!?これは…」
見覚えのある形状の尻尾。結構大きい。

胴体辺りを目掛けホコ発射!
2012.08.05チヌ8

よっしゃ!まあまあのウナギをゲット♪


それからはウナギをターゲットに絞って岩の間を覗いたり、障害物をソッと退けたりしながら探しますがこれが難しい。

いきなり光を当てられたウナギは脱兎のごとく逃走してそれきりですし、上手くホコで突いても凄い力でスカリに入れる時に逃げられること数度…。

ナイトダイビングで見るウナギはのんびりと餌を食べたりしてウナギバサミで捕まえることが出来ますが、夜行性のウナギは昼間に強い光に当たるとパニックになってしまうようですね。



「こりゃダメだ。一度上がってウナギバサミを持ってこよう」
ホコとウナギバサミの二刀流で臨みます。


発見したらホコでウナギを突き、同時にウナギバサミを使ってウナギの身柄を確保。
慎重にスカリに収めます。


小さいのもいるけど何とか4匹ゲット(笑)。
ああ、最初からこの作戦を使っていたらなぁ…。



まあ新しいポイントも開拓できたし、昼間のウナギを獲る勉強になりました。




帰って捌いて前日釣ったアナゴと並べてみました。
2012.08.05チヌ222
当然ながらかなり見た目が違いますね。



恒例の炭火蒲焼き。
2012.08.05チヌ4 - コピー


ちょっと遅めの丑の日は、アナゴとウナギの蒲焼き連合軍丼です♪
2012.08.05チヌ9



とっても美味かった~♪

たまにはアナゴとウナギの食べ比べなんてのもいいですね(笑)。








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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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