巻き狩りで獲物に包囲網を突破された場合、たいてい猟犬も一緒に付いて行きます。
自分で戻ってくることも多いけれど、深追いした場合は猟犬を探さなければなりません。
今日は包囲網を突破され、待ち場の後の山で鳴き止めています。
待ち場を離れ、メンバーの皆に動くことを連絡してからダッシュ!
山の中を駆け進みます。

犬の鳴き声の方向に急ぎますが、鳴き声が聞えないほどに遠ざかります。
どこからか犬の鳴き声が聞えないかと逃げた方向を探しますが、獲物の匂いを落として(見失って)帰ってきている感じ。
その後は回収するために犬を探しながら山の中を歩きます。
ハンターになって日が浅い私にとって、犬探しで山の中を歩くことはありがたいことでもあります。
見切りをして待ち場に付く時は獲物に気付かれないように静かに山を進みますし、寝屋となるような薮深い場所の近くを通ることは出来ません。
勢子の人から「あそこら辺に寝屋がある」と山の中の様子を聞いていても自分の頭の中で想像するしかありませんが、獲物が出てしまった後の犬探しなら堂々とそんな場所を通ることが出来るのです。
獣道の走る方向や獲物が餌を食べた跡、足跡なんかを見ながら進みます。
居場所が分からない場合は、犬に付けた鈴の音や鳴き声が聞こえないか、山の高い位置に上がって犬の居場所を探します。
そうやって薮深い山の中を進んで行くと、人一人がようやく通れる獣道に毛が生えたような林道があり、それを進んで行くと山頂近くで突如として拓けた場所に出ます。
人口建築物が一切無い山の中を歩いている最中だと、ちょっと異様な光景(笑)。
送電線を繋ぐ鉄塔ですね。

山裾から見るとマッチ棒のような大きさにしか見えませんが、真下に立って見上げると相当に巨大な代物です。

谷を挟んだ隣の山頂に送電線が繋がっています。

鉄塔自体もすごいけれど、どうやって送電線を張ったのだろう?
建設時は当然重機を使ったのだろうけれど、現在山頂までは獣道みたいな作業道が1本あるのみ。
メンテナンスが必要な時はこの作業道に道具を担いで上がってきているんだろうな。
それにしてもすごい大きさだなぁ。
古代の人が見たら、それこそ「神様が創った」とか思うんじゃないだろうか?
本日は3つの鉄塔を走破。
おかげで山の中の色々な情報を仕入れられたぞ♪
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