猟銃所持許可の更新に必要な「
経験者講習会」に行ってきました。
時間は13時30分~16時30分となっています。
もちろん平日。
仕事の方は午後から半日休暇でも間に合いそうでしたが、色々とやっつけないといけない雑用もあり一日休暇をいただきました。
会議室にて受講。

初めて来た警察署ということもあり、最初は受講場所がわからず生活安全課で場所をお聞きしました。
受付けをした所轄警察署でいただいた(買った)テキスト。

今回の受講者は16名。
かなりのご年配の方もいれば、私よりも若い人もいます。
まず担当の警察官の方のお話があり、近年の事件や事故の報告。
それから近くの銃砲店の方が講師となり、銃砲の取り扱いについてのお話です。
2年ほど前に銃刀法が改正になったので、改正点とそれに伴う注意点などの話もあります。
今回の改正で高齢者(75歳以上)には認知症の検査が義務付けられたので、模擬試験も行われました。
(かなり難しかった! 早くも認知症が進んでいるのだろうか!?)
講習自体は猟銃を所持するにあたっての一般的な注意事項の再確認といった感じで、最後に事件や事故の再現DVDを見て終わり。
講習修了証の受け取り欄に押印して修了証書をいただき終了です。
講習自体に目新しいことは無かったのですが、猟銃所持者の推移などのお話などで非常に興味深いものがありました。
平成13年度の猟銃所持者は全国で約21万人。
これが平成22年度になると約13万人。
この10年で4割近い所持者が許可を返納したそうです。
主な原因は高齢化によるもの。
更に現在の猟銃所持者の現状を見てみると、大半が60歳以上。
今後10年は益々猟銃所持者は減っていくでしょう。
今回お話をされた警察の方は物腰も低く非常に感じが良い方だったのですが、最後にお願いに近い形の話をいただきました。
「これから猟銃所持者は益々減少するものと思われます。猟銃所持者である皆さんは、今後社会的に必要とされる機会も多くなってくるかと思いますので、どうかご自身の所持許可資格を大切にされてください」そうだろうなあ、全国的に野生鳥獣の被害が深刻な事態になっていますからね。
生命活動の根幹となる「食」を支える農業が成り立たなくなりつつある日本の現状…。
若者の農業離れ(農業に限らず第一次産業全体にですが…)、輸入農産物との価格の格差、加えて有害鳥獣による甚大な被害が重なれば農業人口が減少の一途を辿っているのも当然でしょう。
日本各地で有害鳥獣の被害と有害鳥獣捕獲に対して税金を投入することが大きくニュースで取り上げられたりしているけれど、これから狩猟行政はどうなっていくのだろう…。
タダでさえ高齢者が多い今の狩猟界なのに、あと10年後となったら…。
これからの狩猟を取り巻く環境と日本におけるハンターの存在意義…。
猟銃の所持許可更新のための講習会に参加して来たのですが、帰途にはそんなことばかりを考えていたのでした。
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