食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

昆虫食について少し考えてみる

私のブログのプロフィールは以下の通りです。
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には「美味いか不味いか?」が大きな判断基準を占める。

それは狩猟を始めた今でも変わっていませんし、狩猟を始めてその傾向に拍車がかかっていると言ってもいいでしょう(笑)。


しかし苦手な分野というのは誰にでもあるのでしょうが、私もほとんど未知の世界があります。
それは「昆虫食」です。

国際連合食糧農業機関(FAO)では食糧難を救う貴重な資源として昆虫食を推奨したりしていますが、今まで食べる機会がほとんどありませんでした。


しかしそんな私ですが、とある方からこんなものをいただきました~!!
2017.10.22昆虫食1

イナゴとカイコとザザムシです。

イナゴは草原にいるバッタの一種。
カイコは絹糸をとった後のカイコガの蛹。
ザザムシは清流の石の下に住むヒゲナガカワトビゲラ。

昆虫食文化のある長野県なんかではどれもメジャーな食材です。


いやぁ~、一度食べてみたかったんですよね。
なぜなら私の生まれ育った場所や、今住んでいる場所は昆虫食の文化が全くと言っていいほど無かったからです。
これはもう単純に「海が近くにあるかないか」ということに尽きると思います。


戦後の食糧難の時代に少年時代を過ごし、何でも食べてきた親父に聞いても
「テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)くらいは食べた経験があるけど他はないな。少し遠出して海に行けば貝はたくさん獲れたし、近所の池でもライギョやフナやコイや食用ガエルなんかは子供でも獲れていたから、そんなにタンパク質に困ったという訳ではない。
ただ米は無かったなぁ。毎日毎日サツマイモか小麦粉を練って茹でたすいとんか、稗や粟や麦に少量の米を混ぜたものが主食だった。だから今でもそれらは食べたくない。
親父(私の祖父)に初めて闇市に連れて行ってもらって、銀シャリ(白米100%)の握り飯を食べた時は、この世にこんな美味いものがあるのか!と感動した」
とのこと。


少し日本の飢饉(死者が出るような食糧危機)のことを調べてみました。

四方を海で囲まれた日本では、飢饉が起こると内陸部の人間は挙って海岸に押し寄せて食料を求めたというけれど、海が遠く離れているような場所だったら・・・。
そんな場所では必要に迫られ、タンパク質摂取のために昆虫食が発達したのは想像に難くありません。


初めてのイナゴとカイコとザザムシにドキドキしながら少し小皿に取り分けます。
2017.10.22昆虫食2

「おお、本当に虫だ…」
なんか造形美というか、白い皿に並んだそのフォルムに感動♪


まずはイナゴ。
2017.10.22昆虫食3
これは普通に見慣れたバッタの形状ですし、「たぶん食べても美味いだろう」と直感的に感じました。

実際に食べても小エビの佃煮のような味です。


続いてザザムシ。
2017.10.22昆虫食4
大学時代はずいぶん渓流釣りにのめり込んでいたので、ザザムシの生きた姿は良く知っています。

「う~ん、あの当時は釣り餌としての認識しかなかったけれど、食べる日が来るとは・・・」
結構苦手なイモムシチックなザザムシを口の中に放り込んでみます。

「モグモグ。これは少し磯の香りがする…。何だろう、何かに似ているけれど」
思い出せないまま食べ続けます。
「あ!これは磯にいるビナ貝のはらわたの味だ!! 味が濃くて磯の香りがする所なんか雰囲気が似てる」

見た目の偏見さえ捨てればとても美味しかったです♪


そして最後がカイコのサナギ。
2017.10.22昆虫食5

「いやぁ~、これははっきり言って抵抗あるなぁ…。」
まず見た目が羽を毟ったゴキブリのようだし、イモムシ感もかなり強烈。

少年時代に鯉釣りに瓶詰めのカイコのサナギを使ったりしていたけれど、その当時から針に付けるのさえ苦手だったんだよね~。
粉末にしたサナギ粉は強烈な匂いで食べ物とは程遠い感じだったし…。

だけど調べてみると、昔の養蚕工場で働く女工さんが片っ端から食べてしまうので、配給制にしたのだとか。
「うら若き女性工員さんが争って食べるくらいだ…」と思い、3個ほどまとめて口に放り込んでみます。

モグモグ…。

「あ、ほんの少しサナギ粉の香りがするけれど、これは歯応えが良い! イナゴもザザムシもシャリシャリとした外骨格が口に残る感じだったけど、カイコはジューシーでしっかりと肉感があって栄養になりそうだ♪」

なんだかんだと言いながらどれも美味しくいただきました。



これらをいただいた方から教えてもらいました。
「少数ですがまだ長野県の一部では夕方になると酒のツマミを求めてザザムシ獲りに川に入るご老人がいるんですよ」

一仕事済んで夕方になると酒のツマミをほんのちょっぴり川からいただく生活かぁ。
いいなぁ。


「しかしほんの数十年か数百年前には日本にも死者が出るほどの食糧難の時代が何度もあり、昆虫食によって助かった命や繋がった命があったんだよなぁ。
そんな人たちにはこの飽食の時代がどう映るんだろう?」

美しい山と川とザザムシを獲るおじいさんの姿を想像しながら、虫たちをつまんでお酒を飲み、心地良く酔っぱらってそんなことを思ったのでした。


貴重なものをありがとうございました。



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命をいただく物語

お魚が食べたくなったので潜りに行って来ました。
2017.07.18潜り物語1
潜り始めて1時間ちょっと経過すると、急に海が時化だしたので撤収。

最近は近場のサーフから浅場の潜りばかりなので大した大物は獲れず。
2017.07.18潜り物語3
それでも晩御飯のおかずには充分な魚が獲れました。

「ああ、このアラカブは魚の潜む穴を覗いた時にいたヤツだ」
「チヌは互いに出会い頭に会って目が合ったんだよ。獲れてラッキーだった♪」
「こっちのタコはサザエに覆い被さってこじ開けようとしていたのを捕まえたんだよな・・・」

それぞれを捕獲した状況を思い出します。


そんなことを思いながら過去の自分のブログの写真を見てみると、ほとんど全ての獲物をどういう状況で獲ったのかが鮮明に思い出されます。

狩猟で獲った獲物も同じ。

これには自分でもちょっとビックリ!!


そうだよなぁ、獲った状況を記事にしているからとは言え、書いていないこともたくさんあります。

それでもそれらを覚えているのは、捌いて調理して食卓に上る時に
「この獲物には苦労させられたんだ」
「今日は狙い通りに上手くいった」
「今日は完敗。向こうの方が何枚も上手だった。残念ながら小物しか獲れなかった」
なんてことをワイワイと話しながら食べることが多いからでしょう。


野生の営みであったり、知恵比べや駆け引き、命が消えて行く瞬間・・・。
自分で獲ってきた獲物にはスーパーのパック詰めの魚やお肉にはないドラマが存在します。

だからこそ無駄にはせず美味しく食べようと思うのです。


いや、なぁ~んて偉そうなことを書いているけれど、単に食い意地が張って猟欲が強いだけです(笑)。


今日も自然の恵みに感謝です。



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ヒザラガイ

お!ヒザラガイが結構ついてるなぁ。
酒の肴にちょっとだけ獲って帰るか!!
2017.05.09ヒザラガイ1

※地域によっては採捕禁止の場合がありますので、充分に確認されてください。


どれがヒザラガイか分かりますか?
甲羅の付いた円盤状のものというか、化石で出てくる三葉虫みたいなヤツです。

磯金かマイナスドライバーで簡単に引き剝がせます。
2017.05.09ヒザラガイ2
一見生き物には見えませんが、引っぺがすと肉が見えるので「生き物なんだ」と確認できます。

手に載せるとこんな感じ~♪
2017.05.09ヒザラガイ3
やっぱり背中の殻を見ると食べ物とは思えないですね(笑)。

調理方法はシンプルにサッと塩ゆで。
2017.05.09ヒザラガイ5
火を通し過ぎると硬くなるし、甲羅も引き剥がしにくくなるので、湯にくぐらせるくらいな感じで。

軍手をはめて甲羅を引き剥がします。
2017.05.09ヒザラガイ6
ゴリゴリと揉むと硬い甲羅はポロポロと落ちますが、甲羅周りの縁の苔のような皮は軍手でゴシゴシと擦り落とします。

それから貝の内臓が見えてくるので、これもきれいに取り除きます。
美味しいけれどヒザラガイはこの作業が面倒なんですよね。


まだ明るいうちにビールを飲みながらヒザラガイを手で摘まむ。
2017.05.09ヒザラガイ7

独特のコリコリとした食感。
旨味が強く、磯の香が口の中に広がります。
「美味い!」
見た目の悪さや処理の面倒くささや大きさを除けば、味はかなり上位にランクされる貝だと思います。


「ああ、ビールの美味しい季節になったなぁ~♪」

そう言えば海にキャンプに行って、時化で潜れない時はよく食べていたなぁ・・・。
(おかずは現地調達方式)

ヒザラガイやマツバガイなどの磯に付く雑魚貝は、一昔前には飢饉の時の救荒食料としての役割が有り、そんな時のために通常はむやみに獲らないという取り決めがあったりしたそうです。

今の時代、ヒザラガイを取って食べるなんて極々一部の人間なんでしょうが、ビールの酔いが回った頭で、ぼんやりと過去にヒザラガイが繋いでくれた命の事を思ったりしたのでした。


今日も自然の恵みに感謝です。


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初卵

ニワトリの卵。
2016.09.27初卵1
これは単なるニワトリの卵ですが、私にとっては単なる卵ではありません。

ホシノさんが産んだ初めての卵なのです。


5月初旬から飼い始めて5か月近く。
2016.05.15ホシノさん1
ようやく産んでくれた卵です。


実は2日前に潰れた卵をコンクリートの上で発見したので、正確には初卵ではありません。
2016.09.27初卵2
産卵箱を作って設置していたけれど、鶏小屋の窓枠に止まったまま産み落としたようで、どうしようもありませんでした。

残念!


思い返せばホシノさん達が家に来たばかりの頃は、まだ夜が寒くて何度も起きて無事を確認しました。

ゴールデンウィークを潰して鶏小屋の作成。
2016.05.13もうすぐ1

大きくなって鶏小屋に移したら、今度は野良猫や野生動物が心配。
少しでも鶏小屋から物音がしたら、やはり何度も起きて無事を確認しました。

夏を迎えるとヤブ蚊やヌカカがやって来るので蚊取り線香や電子蚊取り器での虫除け。


そして♂ホシノさんの死。
熱中症予防のための扇風機発動。

暑さ対策や給餌が心配でお盆休みはどこへも行けませんでした。


秋の気配が近付き、元気に走り回るのはいいけれど、毎日の脱走。
ネット張りとご近所さんへ平謝り(笑)。

飛行能力が身についてからはネットを飛び越えての逃飛行。
更なるネット張りとご近所さんへ平謝り追加(笑)。

日々の糞の掃除や餌遣りや水替え。
夜が明けると同時に「小屋から出せ~!」と起こされる日々。


それでも庭に出ると「何か美味しいものくれるの?」と後を付いて回るし、プリプリとオムツを履いたようなお尻を振りながら庭を駆け回る様子は見ていて飽きず可愛いものでした。
2016.09.27初卵3


そして今朝鶏小屋の扉を開けると、コロンと卵が産み落とされていました。

「はっ!これは!!」
息をのむ瞬間。

「ジーン・・・」
そしてしみじみと静かに感動。

例えると『アルプスの少女ハイジ』で、車いすの少女クララが初めて立った瞬間のようでした(笑)。



スーパーに行くと10個200円ほどで売られている卵。
「1個20円弱か・・・。本当に安いよなぁ」

今までの苦労を思い出すと、奇跡的な価格だと言わざるを得ません。


そしてある一人の青年の言葉が思い出されます。

「僕は動物が好きで牧場に就職しました。そこで僕に与えられた最初の仕事は、育てても卵を産まないオスのヒヨコを大量にタライに入れ、長靴で踏みつぶして殺して豚のエサにすることでした。嫌になってすぐに辞めました」


「20円くらいで当たり前にいつでもいくらでも卵を食べられる現代社会って、やっぱり奇跡的だよなぁ」
初物のホシノさんの卵を掌に包みながら、機械的に生産され食卓に上る卵の事を思ったのでした。


初物の卵に感謝です♪


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さらば!狩猟採集生活!!

え~っと、このブログを初めて7年半くらいですか・・・。
「狩猟を始めるにあたって、その過程を備忘録程度に書き留めてみよう」くらいの軽い気持ちで書き始めました。
2016.05.27さらば2
(ずいぶんと大きくなったホシノさん達)

書き始めた当初は、銃砲所持が出来るのかすらも分からない狭小賃貸マンション暮らしで、解体場もなく獲物の運搬や残滓の処理にも困る状況でしたし、果たしてこれでホントに狩猟は出来るのか!?ということばかりを考えていたような気がします(笑)。

しかしそんな状況でも毎夜毎夜釣りに出かけたり、休みの度に潜りに行ったり、山に行って山菜採ったりしてたので、あとは持つ道具に鉄砲が追加されただけで、生活自体はあまり変わりませんでしたね。

狩猟を始めてからは、唯一の休息期間であった冬季にも休みの度にフィールドに出るようになって、お風呂場でイノシシを捌き始めちゃったり、クタクタにくたびれ果てて帯状疱疹が出たり・・・。

そんなくだらない事ばかりを年中やって、そんな事をツラツラと書き連ねてきました。
その間、たくさんの方がこのブログに訪れてくださり、感謝のしようもありません。


実際に狩猟を始めた当初は、親父が狩猟をしている家庭で育ったおかげで「狩猟と猟師」という事が世間一般からどういった目で見られているのかを嫌と言うほど知っていましたし、銃砲を所持する保安上の問題からも、「猟銃を所持して狩猟をしている」ことをひた隠しに隠していました。

まあしかし、最近はそのことを会社の同僚、狩猟とは関係ない友人にも少しずつ話すようになってきました。
特に心境の変化があったという訳でもなく、ただ単に「隠すことが面倒臭くなってきた」からです(笑)。

2年ほど前にボロ中古住宅を購入し、セキュリティ等の面で住宅環境が変わったせいもあります。

だからと言って「オレは狩猟をしてるんだ~!」なんて声高にひけらかす様なことはなく、今でも「狩猟が世間一般に理解してもらえたらいいな」と思う反面、狩猟は「この世界にご縁のある人が密やかに行う」という感じの趣味でもあるのかなという気がしています。


そんな狩猟採集生活を続けて実体験として思った事は、「肉でも魚でも野菜でも一年中食べられる現代社会ってホントに凄い!」ということでした。

寒さに震えて魚を獲ったり、足が攣るほどに山を駆け回って野生鳥獣を獲ったり、汗をダラダラと流して木の実や山菜を採集しなくてもいいのですから。

スーパーやコンビニには24時間年中無休であらゆる商品が並べられ、多少なりともお金を払えば簡単に世界中で作られた様々な食料を手に入れることが出来るのです。


時々手にするコンビニ弁当をジッと眺めながら思います。
「現代社会に住む原始人」
それが自分自身に対する正直な感想です(笑)。


私はとある加工食品を製造する会社に勤めているサラリーマンです。
ずっと開発に携わる部署にいたのですが、少し前に「食の安心安全」なんていうことに携わる部署が出来たのでそちらに異動になり、最近では食品安全国際なんちゃらシステムとか危害分析なんちゃらプランとか訳のわからない言葉や食品に関する法令やなんかと格闘しています。

時には食品表示の新しい法令の説明会や消費者団体の代表者を交えた「食の安心安全」に関するセミナーなんかに行ったりしています。

そこでは「食の安心安全」なんて事を議題に様々な人が喧々諤々と議論しているけれど、乱暴な言葉だけど「食品にゼロリスクなんてあり得ない」事にすら気付いていないので議論にもなっていないと単純に思うんですけど・・・。
そんなセミナーに出席する度に「自分で食べるものくらい自分で獲ってきたら~!?」なぁ~んて密かに心の中で思っていました。
(こんな事を思う事自体が、自分は現代社会では奇異な存在だと充分理解しています。笑)


まあしかし、私個人としてはなんとかお肉やお魚は自分で獲って来ることが出来るようになったけれど、それはとても不安定な要素が多く、安定的に卵一つ得ることは出来ないのが現状です。

山を駆け回って食料を捕獲している原始人同様の私は思います。
「獲って食うところまでは進化した。じゃあ次はタンパク質の生産だ。せめて卵くらいは自分で作ってみよう!!」
2016.05.27さらば3
そんな事を思って我が家に来たホシノさん達。

取り急ぎ鶏小屋も作ってみました。
2016.05.13もうすぐ1
「私のお家を作ってくれてるのね♪」とご機嫌のふじ。
ごめんよ、ふーちゃん。それはホシノさん達のお家なんだ・・・。

作成途中だけど、取り敢えず形になったのでパチリ。
2016.05.13もうすぐ2
二階式にするつもりなのですが、面倒なのでこのまま高床式にしようか!なんて気持ちで揺れ動きます(笑)。


そしてホシノさん達の現在の姿。
2016.06.08ホシノさん1
体も大きくなり、外気温も上がってきたので鶏小屋に移しました。
人の姿を見るとピヨピヨと鳴いて寄って来て、可愛いもんです♪

しかし何て言うか、黒っぽい体色のニワトリとはいえ違う鳥の中ビナみたいだ。
「大人になったらヤンバルクイナでした~!!」
なんて事になっても素直に受け入れそう(笑)。


よ~っし、これで4ヶ月もすれば新鮮な卵が安定して得られるハズ。
とりあえず狩猟採集生活一辺倒だったものが、タンパク質生産のための畜養生活のスタートです。

いや~、生命体としてかなり進歩したな、オレ!


という訳で、次回からはブログタイトル『食料肥育作戦!』に変更になります(笑)♪


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大腸カメラ初体験!そしてその結果・・・

「う~ん、こりゃヤバいかもしれない・・・」
実は1週間ほどドス黒い色の血が便に混ざっていたのです。

ネットで検索してみると「鮮血は痔、ドス黒い血は大腸癌である可能性が高い」なんてことが書かれていました。
さすがにちょっと恐ろしくなって胃腸科医院を受診。
行ったのは以前胃カメラで診てもらった病院。

「大腸カメラで診てみましょう。若いから早い方がいい」
落ち着いた感じの白髪の医師にそう言われては黙って頷くしかありませんでした。

その言葉を聞いてかなりブルー。
「う、やっぱりね・・・」

その日のうちに大腸内視鏡の説明と、仮にポリープがあった場合の切除手術の説明を受けます。
「ポリープが有った場合切除します。ポリープが6mm以上だった場合は最低3日間の入院になりますので、こちらに書いた必要品を持ってこられてください。それと切除手術の同意書を忘れないようにお願いします」

そして大腸内視鏡の準備のための腸内洗浄や前日からの食事制限の説明。
それから下剤と宇宙食のような前日の検査食を受け取ります。

こう見えても結構ナイーブなので(←自分で言うか!?)、夜布団に入ると色々な思いが駆け巡ります。
「癌かぁ。まあ、だけどこんなもんは自然の摂理だったり順番だったりするんでしょうがないよね。なるようにしかならんか・・・」

しかしそう思っても、イノシシを解体した時、稀に見つかる腫瘍のような物体のビジュアルが浮かんできます。
リアルに内臓を知っているからなぁ。


検査前日の朝食はお湯を注ぐタイプのフリーズドライおかゆと味噌汁。
2016.02.03検査1
意外とイケる♪

お昼はシリアルバーとリンゴゼリー。
間食にクッキーと飴湯とオレンジジュース。

夕食はインスタントのポタージュスープ。
2016.02.03検査2
「さすがにこれは淋しい。一日の楽しみの晩御飯がこれだけか・・・」
と思うと、かなり味気なく哀しい気持ちになります。

以前「この飽食の日本で飢える経験するのは一部のホームレスやダイエットをしている人だけだ」なんて書いたことがありましたが、闘病で食べられない人もいるのだと実感しました。

食後一時間後に下剤を飲み、翌日は朝から2リットルもの腸内洗浄用下剤を飲み続けトイレに籠ります。
(この2リットルの下剤を飲むのがかなり苦しかった)
初めて知りましたが、体内に栄養物が入っていないとかなり寒気がするのですね。

それから入院の準備をして病院へ行き、お尻の部分に穴の開いた紙製の検査衣に着替えます。
検査台に寝て腸の働きを止める筋肉注射と緊張を和らげる静脈注射。

少しフワッとした気分になり検査が始まります。

目の前にモニター。
大腸を進むカメラの映像が映し出されます。

お腹の中に確かに何かが蠢く感触を感じます。
「ああ、これはオレの大腸の内側なんだなぁ。言ってみれば生ホルモンか。それにしてもリアルタイムで自分の内臓の内側が見れるなんてすごい時代だ・・・」
少しぼんやりとしながら、先生の説明を受けつつ画面を眺めます。

「もうすぐ癌が見えてくるんだろう」
ボンヤリとしながらもドキドキと画面を眺めます。

「お!?もう行き止まりの盲腸まで来ちゃったね。いやスゴイ!あなたの腸内はなんて張りがあってカメラが進みやすいんだろう!!こんなにスルスルと入る腸も珍しい♪普通はペシャンと萎んでいて、カメラが押し広げる様に進むんですよ。いや、すごい!!それに腸内もとてもきれいです」
熟練の医師に「すごいすごい」を連発されながら、ちょっと恥ずかしくなります(笑)。

結局何も見つからず、染色液で腸内を染めながら後退すると2mmほどの良性ポリープが2つ見つかりました。
2016.02.03検査4

「血液が出た原因はハッキリとは分かりませんが、内視鏡検査の結果、現段階ではまったく問題ありません」
とのことでホッ♪

異常があったらすぐに再受診すること、定期健康診断をきちんと受診すること、そして2年後にポリープが肥大したり癌化していないかの再検査をしましょうと言い渡されました。


検査が終わり近くのファミレスで食事。
シーフードドリアを食べましたが、こんなに食事が出来ることのありがたみを感じたのは久しぶりでした。
「美味い!それにしても普通に食事が出来ることがこんなに幸せだなんて・・・」
ちょっと涙が出そうでした(笑)。

本音を言うと検査することが決まって行った山は、ヒラヒラと舞い落ちる木の葉や流れ行く水にも「物の憐れ」を感じてしまい、「これで見納めかぁ」とも思ったのです。

健康ってありがたい♪
そして美味しく物を食べることが出来るということは何事にも代え難く幸せな事だ。

検査が終わって異常が無かったことが分かり、そんな事を思ったのでした。


さあ、明日からまたバリバリ山を駆け回るぞ(笑)!!


狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP
↑会場でパネル展示していただいています。

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植物との格闘

昨年、中古住宅を購入して僅かばかりながらも家庭菜園を始め、今年もトマト、ナス、キュウリ、ミョウガ、シソ、ネギなどを素人ながら細々と作っています。
2015.09.07植物との格闘3

「いや、流行るはずだわ、ガーデニング!」
小さな苗や発芽した芽がスクスクと育ち、花が咲いて実になり、それがグングンと大きくなる様は見ていて飽きないものでした。

仕事に出かける前に軽く様子を見て、「今日はキュウリとトマトを収穫だな♪」なんて思いながら仕事をしていると、ツラい仕事も楽しくなり、少しウキウキした気持ちで帰宅の途に就きます。
2015.09.07植物との格闘2

だけれどもたぶんこの私の感情は、一般のガーデニング愛好者とはかなり異なり、特殊なものであると思います。

祖父や父親から戦後の食糧難の出来事を聞いて育ち、幼少から趣味として狩猟採取生活を続け、僅かな時間ながらも離島のキャンプ生活で海が時化て食べるものが無くなった事などを経験すると、精神的な飢饉と言うか「どんな状況であってもしっかりと食べるものを確保しなければ!」という、拭い去れない思いが記憶のどこかにこびり付いていたのだと感じます(笑)。

もちろんこの豊かな日本と言う国で、健康な体を持ち、多少なりとも労働をして賃金を得ることが出来ていれば「飢える」なんていう事は在り得ないのでしょうが・・・。

しかし、やはり安定的に食料を得られる「実り」という事は嬉しいものでした。
思えばいつもいつも獲物を求め、目を三角に吊り上げて釣りをしたり、水の中に潜ったり、鉄砲を持って山の中を彷徨ったりの生活でしたから(笑)。

太古の人類が不安定な狩猟採集生活に不安と疲労を感じながら、やがて安定して食料を得ることが出来る農耕や牧畜への生活にシフトしていった理由がよく分かります。
「やっぱり生命体としての進歩って大切だよな!」


なぁ~んて思っていたのも一年目まで!
2015.09.07植物との格闘5

最初こそこまめに手入れしていた庭や畑ですが、「野菜や穀物がよく育つ」ということは「雑草もそれ以上によく生育する」という当たり前の現実に直面することになります。

今年の酷暑のせいで草抜きをさぼり、ちょっと放置するとあっと言う間に雑草茫々。
ほったらかして置いても良かったのでしょうが、生活圏内に藪があると無数の昆虫が繁殖し、ちょっと野菜を収穫する間にも蚊に刺され捲りました。

2015.09.07植物との格闘7
(カエルが3匹いるのが分かりますか?)
それでも虫を食べるカエルやヤモリなんかが庭でたくさん観察出来たのでちょっと嬉しかったりもしたのですが、ご近所さんから「雑草の種が飛んでくるのよね」とやんわりと注意されたり、チラシを入れようとしていたピザ屋の兄ちゃんが「この家は空き家か?」と訝しげに様子を窺っているのを見ると限界(笑)。

暑い中、長袖長ズボンに麦藁帽と長靴で装備し、伸びきった雑草に向かいます。
大した面積ではないのに、しゃがんで草を抜くと滴り落ちる汗。
フウフウ言いながら一日掛かりで草抜きや、植木の剪定を行います。

すっきりとなった様子を見ると清々しくもありますが、2週間もするとまた雑草の新芽が生えてきて、1ヶ月で元通り!
「いや、太陽エネルギーと植物の光合成の力ってスゴイっ!!」
呆れながらも、その生命力の逞しさに感嘆せざるを得ません。

またも重装備で雑草に立ち向かいます。
しかし限の無い戦いにすでに心はボキ折れ、まるで不死のゾンビに立ち向かっていく様な絶望的な錯覚さえ覚えます。
「本当になぁ、思えば太古の人類も食料や薬草や繊維として植物の恩恵を受けると同時に、生活圏を脅かす相手として闘ってきたんだろうなぁ。
藪があるだけでも病気を運んでくる蚊やダニが繁殖するし、マムシなんかも潜むようになるしね」


そして有害鳥獣捕獲活動で入る夏山のことも思います。
「だけど今の山の中の状況はもっと酷いよな・・・。
農家や林業の方も高齢化が進み、田畑の近隣の草刈りも山の中の下草刈りも出来ないから、人が入れないような状態だし、実際に田畑の隣の藪でイノシシが寝ているもんな」

税金で補助金を出してフェンスを張ったりするよりも、継続的に草刈りをする方が寝屋や餌が無くなってイノシシや鹿には効果があるだろうし、過疎地域の雇用促進にもなって良いんじゃないかな。
それから有害鳥獣捕獲活動で駆除を行って電柵使用という流れが有効なんじゃないだろうか。

まあ、そんな事を思っていても、自分の家の小さな庭ですらヒィヒィ言っているような人間が口を挟むことではありませんね。


さあ、草抜きで疲れたから明日は気分転換に夜釣りに行こう(笑)♪


狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP

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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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