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食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

ハンター冥利に尽きるねぇ♪

この日は1ラウンド目でドカンと複数頭のイノシシをゲット。
2023.12.05大猟2

更に2ラウンド目でもイノシシを追加して合計5頭。
いつにも増して大猟です。

我が家のワンコさん達も頑張りました♪
2023.12.05大猟3
(左よりモリさん、カヤさん、イトちん)


獲物の回収作業を進めていると、近隣住民の方々がおそるおそる戸外に出て遠巻きに眺められています。
「もう終わったので大丈夫ですよ~!」

「時々昼間から子供のイノシシが出てきて畑を荒らして困ってるんよ」
2023.12.05大猟1

そして獲れたイノシシの大きさを見てビックリ。
「えっ!?こんな大きなイノシシがこの山にいるんね?怖い…」

「大人のオスのイノシシは牙が鋭いので、危ないから見かけても近寄らないでくださいね」
「いや、怖くて逃げることも出来んかもしれん」
ガクブルのお婆さん。。。

「また時々寄らせてもらいますね」
「いつでもお願いします。ありがとうございます。ご苦労様です」

そんなやり取りの後、一家総出でお見送りまでしていただきました。

「いやぁ~、ハンター冥利に尽きるねぇ」
「ホントに!」

趣味の世界である猟銃を使った狩猟は、特に猟場の近隣住民の方のご理解が得られることがとても重要です。
遊びに行って嫌な目に遭ってもしょうもありませんしね。
この様な場所だと本当にとても助かります。


その後、ワイワイと皆で解体作業。
くたびれたけど楽しかった!!

今日も自然の恵みに感謝です。


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猟犬とイノシシの格闘!!

今日も山へ!

この日は1ラウンド目で50㎏の美味しそうなメスイノシシをゲット♪
2023.11.13ガブリ付き1

1ラウンド目で獲物を授かると、犬を引く勢子役としてはとてもホッとします。


2ラウンド目は私の出番。
とっても気楽(笑)。

連れていく犬はモリさんカヤさんイトちんの3頭。

山へ入るとエサを食べるために地面を掘り返した真新しい痕跡と40㎏ほどのイノシシの足跡。
「こりゃあすぐに出る感じだ…」

すぐに犬たちが啼き始め、山間の通し(けもの道)で待機していると山裾の通しを40㎏ほどのイノシシが通っている様子がチラチラと孟宗竹の間から見えます。
「足跡を付けていたイノシシだな…」
包囲網を張っている射手にイノシシが向かったことを伝えます。

一発の銃声。
撃ち取ってすぐに終わるだろうと考えていたのですが、抜けられた(外れて逃走された)様子。
「ま、こういう時もあるよね」


しばらく待ってもワンコ達が帰って来なかったので、抜けた獲物を追いかけたのか、それともこちらに帰ってきているのかが分からなかったので犬の動向を探ります。

「ワンコ達はどこへ行ったのだろう?」
そう思って山の中を進んでいると反対側に包囲網を張ってくれている射手から連絡。

「犬がイノシシに噛みついている。3頭で絡んでいるから撃てない!」
「半矢になったイノシシに犬たちが追い付いたな。まあ、40kgのイノシシだったら危険性も無いし、イトの良い訓練になる…」
そんな事を思いながら現場へ急ぎます。

しかしすぐに緊迫した様子の無線連絡が次々と入ることになります。
「40kgとかの大きさじゃない。70kgくらいある。犬が絡んで撃てないから早く来てっ!!」
「え!?どういうこと?オレが見たサイズも撃ちかけたサイズも40kgくらいだったはず。どこかに別の大きなイノシシが寝ていて交戦状態になったんだ!」

70kg~80kgくらいのサイズのイノシシは、人間で例えるとスピードとパワーとスタミナを備えたミドル級のボクサーという感じで一番危険なサイズだと感じます。

私は犬たちの交戦場所からかなり離れた場所にいたので、ゼイゼイと息を切らしながら山の斜面を登りますが前日の雨と落ち葉で滑って何度か転倒し、蔓草や枯れ竹に足を取られ脹脛が攣りそうになります。

もう少しで現場の状況が分かる場所まで来た時点で一発の銃声。
「倒したよ~!!」
「ホッ!」

「何度かイノシシから捲られて(牙で突かれて)キャン!と悲鳴を上げていた。ケガをしてないかよく見てやって」
3頭の防牙ベストには血がベッタリ付着していましたが、どの犬も無傷。
2023.11.13ガブリつき3
ヒヤッとしましたがベストの血はどうやらすべて倒したイノシシの返り血。

「良かった。捲られていたというから心配したけど、今回は防牙ベストに助けられたな…」
解体した時に茹でたイノシシ肉を与えましたが、どの犬もガツガツと食欲があり骨折などのケガも無さそう。

イトちんもよく頑張りました♪
2023.11.13ガブリつき4

「いや~、久しぶりにあんなにシシに絡んだ状態の猟犬を見た」
「ぼくは初めて見ました。とても撃てる状況じゃなかったので何も出来ませんでした」

そんな事を話しながらワイワイと皆で解体作業を行ったのでした。

人間にも犬たちにもケガもなく、立派な獲物を2頭も授かったので上出来。
2023.11.13ガブリつき5

山へ行くと色々なことが起こります。


今日も自然の恵みに感謝です。


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ピアス鹿

この日は鹿4頭とイノシシ1頭ゲット。
2023.11.06ピアス鹿2
(1ラウンド目の鹿3頭)

私たちの猟隊は基本的にイノシシを狙うのですが、増えすぎた鹿に猟犬を取られイノシシまでたどり着けない状況ですね。
しばらくは鹿を蹴散らしてゆっくりとイノシシを狙いますか。


山はまだ暑く、犬を連れて上り下りするだけで汗が帽子のツバから滴り落ちます。(←超汗かき)
「上り下り」なんて偉そうに書いていますが、ここだけの本当の話をすると私はこの日は山へ一歩も登っていません(笑)。

実は待ち役(射手)の準備が出来て車からモリさん、カヤさん、イトちんの猟犬を放つと、山の裾野に歩いている鹿を発見してその鹿を追って一目散に目指す山とは違う山へ追いかけていったのです。

ギャンギャンという追い啼きとバリバリと獲物が枯れ竹を追って逃げる音。
犬笛を使って呼び戻しますが、3頭ともあっという間に包囲網を張った山とは別の山へ!

「山の反対側からは長老勢子(御年86歳)が2頭の犬を入れてくれている…。狙いのこの山の獲物はとりあえず長老勢子に任せて、オレは鹿に取られた自分の猟犬達を先回りして回収しよう」

そう思って車へ向かっていると、山の中からドカドカと何発もの発砲音。
「始まったな…」


犬が追って行った方向に向かい、犬笛と生声でワンコ達を呼びます。
追っていった方向と違う場所から銃声が聞こえるのと、私が車で迎えに来たのを見てワンコ達なりに違和感を感じたのでしょう。
申し訳なさそうにゲージに乗り込みます。

「ま、獲物が違う方向に逃げて行ったからしょうがないよね」

最初に犬を放した場所へ引き返しますが、すでに鹿3頭をゲット(上の写真)して私は出番なく終了。


2ラウンド目は待ちに回ります。

山を登ると杉や檜の樹皮が繁殖期真っ最中の鹿の角研ぎで激しく剥げています。
2023.11.06ピアス鹿3
(自分の強さを誇示するための行為)

このラウンドでは鹿とイノシシを1頭ずつゲット。

イノシシと鹿で5頭もの獲物に恵まれたので、お昼前には終了して解体作業。
「いや~、今日はまったくお役に立てずにすみません」
「まあそういうこともあるよ。犬がいてこその巻狩りだしね」


そしてお昼ご飯を食べて解体していると、1頭の鹿に異変が…。
吊るした鹿の耳に丸い穴。
2023.11.05ピアス鹿1
【富士樹くん(仮名)撮影】
「何この穴?」

皆さんの話を総合すると、射手の一人が撃った弾がきれいに貫通した穴でした。

「いや~、惜しかったね。あと少しズレていたらヘッドショットだったのに」
「ライフルじゃなくてスラッグ弾でこんなにきれいに穴が開くもんなんだね」
「世にも珍しいピアス鹿だな!!」

そんな事を話しながらワイワイと解体終了。
猟に行くと色々な事が起こります。


今日も自然の恵みに感謝です。


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イベリコ鹿

「今猟期はイトの仕込みの年だから気合入れて山を引かないとな…」
猟期が始まる前からそんな事を思っていました。
2023.11.01イベリコ鹿2
(ちょっとは防牙ベストも様になって来たかな)

去年イトはまだ1才にもなってなく骨格が固まる前だったので、必要以上に山を引きすぎるとフレームが歪な形で固まる(高校野球児の野球肘の様なもの)のを防ぐため遊び程度に山へ連れていき、山の楽しさを覚えさせた年だったのです。
車酔いも酷かったので、車に乗ることを嫌がってもいけませんしね。

そんなイトと一緒に山入りしたのは、ダイエットが必要なふじさん(笑)。
2023.11.01イベリコ鹿3
イトとのスピード差はずいぶんありますが、主人とのコンタクトの良さは抜群ですし、何よりもイノシシが主目的の獲物であることを充分に分かっている事をふじから学んでほしかったのです。


まあこの日の反省点は多々あったのですが、子イノシシが1頭と大きな鹿が獲れました。
2023.11.01イベリコ鹿4

その鹿を解体していた時のこと。

私は鹿の胃袋(グリーントライプという名の犬の栄養食として売られています)をワンコ用のエサとして毎回持ち帰るのですが、この日胃袋を切り裂くといつもと様子が異なりました。

いつもは大量の青草が出て来るのですが、この日出てきたのは大量のドングリ類。
「え!?鹿ってドングリ食べるの?しかもこんなにドングリばかり食べて消化できるのか?」
2023.11.01イベリコ鹿5
(実はこの時のドングリしか入っていない胃袋の内容物の写真撮影を忘れたため、これは後日捕獲した別の鹿の胃袋の中身。青草に混じってやはりドングリが見られます)

鹿や牛などの「反芻(はんすう)動物」は4つの胃袋を持ち、食べた植物などを何度も4つの胃袋の中で移動(はんすうのこと)させて消化するのですが、硬いドングリの殻を消化できるとは思えなかったのです。

そこでちょっと調べると、鹿がドングリを食べることは割と普通のことと分かりました。
「へえぇ~、そうなんだ。知らなかったなぁ。じゃあこの鹿は(ドングリを食べさせて肥育する)イベリコ豚ならぬイベリコ鹿だな!!」

しかしこの鹿は老成したオスの個体で、解体する時に皮も肉もとても硬かったので味は期待できず。
2023.11.01イベリコ鹿1
(ステーキにして食べましたが普通に美味しかったです♪)

「若いメス鹿だったりしたら最高に美味しかったかもしれないな~」
そんな話で盛り上がりながら皆でワイワイと解体を行ったのでした。

そんなことを話しながら解体したのですが、実は解体場所の上には大きな椎の木が生えていて、今の時期だと解体しながらコロコロとたくさんドングリ(椎の実)が落ちてきます。

その音を聞きながら今日入った山中の事を思います。

「あの山では秋になるとドングリがたくさんの実を付け、落ちたドングリは多くの森の生き物たちの胃袋を満たし、次の世代への養分として命を繋いでいるのだなぁ…」
そんな事を考えたのでした。


今日も自然の恵みに感謝です。


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2023年、狩猟開幕っ!!

2023年、狩猟開幕っ!!
なんて書くと華々しい感じですが、昨年から増えすぎた大物猟(イノシシ・鹿)に限っては私の居住区域では猟期の開幕が10月15日になりました。
(ちなみに終わりは翌年の4月15日なので、実に半年もの狩猟期間になっています)

ハッキリ言って長過ぎます。
狩猟の事を何も分かっていないお役人が「狩猟期間を長くしておけば農業被害に対しても言い訳が出来るだろう!」という理由で、適当に延長したとしか思えません。

私の所属する猟隊は「基本的に猟期の土日祝日は全て出猟する!!」という気合の入った猟隊なので、例年ならば開幕の日(今年だったら10月15日)に有給休暇を取って開幕の安全祈願をする所ですが、今年は少し異なりました。

私も含めて猟期以外は地域の猟友会の駆除隊に所属して有害鳥獣捕獲活動を行っているので、今夏の異常な暑さは嫌と言うほど実感していたのです。
「とても犬を放てるような気温じゃない。人にとっても危険な暑さだ…。それに草丈が高過ぎて猟犬が草原でイノシシを立てて(啼き止めること)も撃つことが危険すぎる」
と感じていました。
なので一週間遅れての開幕になったという訳です。


私は落とし込み釣りのハイシーズンを迎え釣りも忙しかったんですよね。
2023.10.22初猟5
(カンパチの腹身刺し)

2023.10.22初猟7
(サワラのムニエル。バター醤油ソース)

2023.10.22初猟6
(サワラの炙り刺し)

「魚もたっぷり食べたし、そろそろ山へ肉を獲りに行くかな…」
そんな感じで山行きの準備を進めます(笑)。


秋は皆さん家庭の用事もあるというのも開幕が遅れた理由の一つですが、開幕の日に猟を始めなかったなんて狩猟を始めて14年で初めてのことです。

その様な紆余曲折を経て今年も無事に開幕!!
2023.10.22初猟1
メンバー皆で神社に安全祈願。
お亡くなりになった方もおられますし、私の親父を含め「年取ったなぁ~」と思うのが本音ですが、若いメンバーも増えて皆さんでお参りに来れたことに深く感謝。

「さ、今年も安全第一で頑張りましょう!!」


初猟なのでどこにでも獲物がいると言えばいるのですが、軽く見切り。
2023.10.22初猟2
ヌタ場(イノシシや鹿のお風呂場)を使ったり、カセギ(イノシシが餌を食べて地面を掘り返した跡)がハッキリと見て取れます。

第一ラウンドで鹿2頭とイノシシ1頭ゲット!!
2023.10.22初猟4
富士樹くん(仮名)はいきなり鹿2頭ゲット♪

日中は気温が上がるので水冷中の図。
2023.10.22初猟3


第二ラウンドは私もモリさん、カヤさん、イトちんを率いて参戦!
「もう(グループ内定数3頭)獲物は充分だから獲ったらダメよ」
と皆さんへ声掛けしてワンコさんズを山へ放ちます。

鹿が出て待ちの人が撃ちかけたけれど、残念ながら逃げられました。
「いやぁ~、残念だったですね(良かった良かった)。まあ始まったばかりだし次は頑張りましょう!」
てな感じで11時には終了。

まだまだ日中は暑いけれど、山は山で楽しいもんです。

それから皆でワイワイと賑やかに解体を行い、イノシシの焼肉を頬張りながら山の神様祭りを行ったのでした。

何だかんだで例年になく慌ただしい感じの狩猟開幕です。


今年の初猟も自然の恵みに感謝です。


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プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

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