本日も山行き!!

左カヤさん、右モリさん。
ふじは前日走り過ぎてヘロヘロになっていたのでお休み。
「通し(けもの道)に入り足がある」
との見切りの結果。
霧が山を包むように猟銃を手にした待ち役(射手)がシワシワと包囲網を張り巡らせます。
「さあ行け!」
よほど匂いが強いのか、リードを解き放つと矢のように走り去って行くモリとカヤ。
「あれれ?いつもと様子が違う…」
我が家のワンコさんズは適度な感覚で私の近くに連絡に戻ってくれるのですが、この日は様子が変。
「一目散に走って行った!様子がいつもと違うから気を付けてください」
待ち役に連絡。
枯れた孟宗林の中を探索して「すぐに啼きそう(獲物を発見しての起こし啼き)」と思いますが、竹林をあっと言う間に通り過ぎて待ち役に近い場所まで辿り着きます。
「犬は来たけど獲物を見付けた感じじゃない」
「林道をテクテク歩いて主人を探している。呼び戻してくれ」
そんな違和感のある連絡ばかりが届きます。
「啼きは聞こえないしどうなっているんだ? タヌキやウサギなどを追いかけて獲物が違ったのか?」
私自身が混乱します。
やがてモリもカヤも足元に来て、少しヌタ場で体を冷やしたかと思ったら再び目の色を変えて山の中へ!!

「やっぱり何か変…」
そんな事をしていると山間に響き渡る2発の銃声。
「…ノシシとめた…。大きさ…10kgぐら…。犬はついていない…」
谷深い場所で無線交信がよく聞き取れなかったのですが、素抜けしようとしていた小さなイノシシを止めた感じ。
「ああ、小さなイノシシが走り回っていたんだな。だからモリもカヤも探し回ってたんだ…」
そんな事を思い山から出ます。

しかし倒した
イノシシを見てビックリ!!
小山のような大きさです。

撃った人に話を聞くと「撃ったイノシシは80kgくらい」と言ったつもりだったんだけど、とのこと(笑)。
重さは105kg!!

「こんな大きなイノシシが人間と猟犬の気配に気付いて逃げ回っていたのか~」
野生で大きくなるには、賢くて闘うことも逃げることも上手くないと生き延びることは出来ないけれど、
「もしこのイノシシが好戦的で、人も近付けないような枯竹林の中で犬と闘うことを選んでいたら…」
と思うとホッと胸を撫で下ろします。
「モリもカヤもよく頑張ったね」
ゲージの中で疲れた表情の2頭に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
「それにしても自分が育てた猟犬が、早抜けして逃げていたイノシシを一生懸命探索してくれていたのに、自分の犬を信じ抜いてやれなかったオレが情けない…。勢子役失格だ…」
結果的には良かったのですが、自分自身には落第点です。
反省点ばかりですが、今日も自然の恵みに感謝です。
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こんな時にチームってありがたいと思います♪
こんなデカいイノシシ、逃げ回って撃ち獲られて良かったです。
真面目に怖いです。
これでボタン鍋どれくらい取れるんやろか?
仮に内臓や骨を処理して肉だけにしても、半分くらいはあると思います。
50kgで鍋一人500gとしても100人前くらいでしょうか♪