狩猟の為に山を歩くと、山中に栽培放棄されたミカンの木を見付けることがしばしばあります。

農家の方も高齢化が進んだり、手軽にコンビニで美味しいスイーツが買える時代なので、手間暇かけてミカンを栽培しても売れないし割に合わないのでしょう。
そして山の中で見つけた、ちょっと変わったミカンの木。

変なのが分かりますか?
ミカンの実はあるのに下の方の葉っぱが無くなっています。
最初は「うっ!?この時期に毛虫が発生したのか?」とも思いましたが明らかに違います。
これは鹿が届く範囲の葉を食べたためです。
この木を見て以前農家の方と話したことを思い出します。
「鹿がなぁ、ミカンの実は食べずに葉っぱだけ食べてしまうんじゃ。すると木が弱って枯れてしまうんじゃ」
なるほど~、納得!!
熟して落ちたミカンの実はイノシシの絶好の餌になりますし、木に生った状態でもヒヨドリが突きます。
そして葉っぱは鹿の大好物。
有害鳥獣が増えたという現状がありますが、この様な人間の負の遺産が野生鳥獣を人間の近隣におびき寄せ、増やしている現状もあります。
野生の硬くて苦い実や葉を食べるよりも、山の中に品種改良されて美味しい食べ物があるわけですから、そりゃこちらを食べますよね。
そしてこれらが栽培されていた場所は少しだけ人の住む集落から離れた場所で、まだ耕作している田畑が周囲に多く存在します。
そんな田畑で栽培されている農作物が更なる野生鳥獣の被害に遭うわけですね。
田畑の周囲に長大なフェンスや電柵を張ったりするよりも、この様な野生鳥獣を呼び寄せる原因を潰してしまう事が先だと思うのですが・・・。

まあ、農業従事者でもない私が言う事ではないですよね。
狩猟の魅力まるわかりフォーラムHP↑会場でパネル展示していただいています。
↓キミの興味は生っているミカンだけだろ!?と思った方はクリックプリーズ(笑)♪
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代わりに栗・団栗の木が少ない為か(杉植林により)猪の害がひどく、しかも獲った猪はじゃんさんの前回の鍋のように脂の乗った物は見た事がありません。
椋鳩十氏著書の「ネズミ島物語」のように人間が自然環境を変えてしまったために、動物達の勢力異常をきたす事は間違いないと当方も考えます。
いつか当方家の山でも里に降りずにのんびり山で幸せに育った猪を、たまに獲って美味しくいただける日が来るといいのですが…(^_^)
植えてあるのですが、
ここのところ、下の葉がなくなって
きてました。
どうも野うさぎが食べてるようです。
1羽は確認してましたが、
昨夜、ワンコの吠え声で覗いたら、
まだ夏毛の野うさぎが2羽居てました。
(^_^;)
集落の周りに利用しない柿の木がいっぱい
手入れや利用、できないなら切ってくださいと呼びかけているのですが、それを聞いて処理したのを見たことがない・・・・・・・
挙句の果て、テッポウ撃ちが獲らないからだ・・と言われたり
みんなが問題意識をもって対応しないと、全く解決しない問題であると、分かるところは分かっているんですがね~~(-_-;)
なかなか一筋縄でいかない問題です
帰省時鹿の止め刺しで猟友会のお手伝いをしたことがあり、後日聞いたのですが、田んぼ何枚もカバーする巨大な囲いの中に鹿が9頭はいったので、扉を閉めてライフル35発消費したそうです。
高齢でみかんの栽培をやめた方が勝手に獲ってくださいと言われたものを頂きましたが大変美味しかったです。 でも来年は手入れをしないので味も落ちるが、獣の餌になるのでしょうね。
(↑すみません、ウソつきました)
本文修正いたしました(笑)♪
こちらでも山の勾配がきつく、針葉樹林などの餌の乏しい場所では痩せたイノシシしか獲れません。
なのでなるべく餌の豊富な場所で獲るようにしています。
まあ、植林した山も雑木だらけの山も、ある意味「あるべき姿」なのかな、と思ってしまいます。
イノシシも出るというし、色々な有害鳥獣がいますね・・・(笑)。
まず実のなる樹を切って、田畑周囲の藪や竹林を整備するだけでも違うと思います。
そうすれば地方でもある程度継続的な雇用も生まれるし、有害鳥獣の対策になると思うのですが・・・。
なかなか上手くはいきませんね。
はい、機会があればアップしますね♪
肺の下にあるので見分けるのは簡単だと思いますよ。
ありがとうございます♪
その原因は下草刈りなどをしなくなったのと、このような耕作放棄作物が多いからだと思います。
山奥よりも人里近くの方が餌が豊富にあるため、おびき寄せているのだと思います。