ちょっと理由があり、やって来ました熊本県五木村。
「五木の子守唄」で有名な山間地域の村です。
ここに来たのは目的があって、環境省・熊本県主催の「フィールドセミナー」の講師の一人として参加するためです。
以前「ハンターになる人を増やそう!」という目的の「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」で、若手パネリストの一人として登壇したことがあり、そのご縁で今回の依頼が来ました。
「フィールドセミナー」とは、
「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」等で狩猟に興味を持ち狩猟免許を取ったけれど実際の狩猟の仕方が分からない、これから狩猟を始めようと思っているけれどどうやったらいいのか分からないというハンター志望の人を集めての座学・実地を含めた研修会なのです。
しかも第一回目の試みで、主催者側も手探り状態とのこと。
このお話を戴いた時には驚くと同時に、お断りするのか引き受けるのか相当に迷いました。
「う~ん、本当にオレなんかで良いのだろうか・・・?食い意地が張っただけの一介のサラリーマンハンターだし、体力はないし腕は悪いし・・・。
雨が降ろうが雪が降ろうが山に行くくらい一生懸命に狩猟と向き合ってきた自信はあるけれど、狩猟を始めてまだ6年目だし他にもっと適任者がいるだろうし・・・。
う~ん、う~ん・・・」
悶々と悩みましたが、ある人から
「頼まれ事は試され事」というアドバイスをいただいたので引き受けることにしました。
引き受けるにあたってはちょっと考えることもあったんですよね。
今、狩猟がブームみたいになって様々なメディアで取り上げられているし、そのことは「国を挙げてハンターを養成しよう」というこの時代に好ましいことでしょう。
しかしその多くは狩猟が歪んで伝えられているのが事実です。
狩猟は「野生生物を殺す」ということから、たくさんの問題を本質的に含んだ行為です。
そういった根本的な原理を分からずに、無責任な報道ばかりがされるのでかなり嫌気が差していたのです。
(実際に私の住んでいる地域でも、狩猟に関しての報道で問題がありテレビ局がお詫びするという事件があった)
そして引き受けた理由の大きな要因の一つに、「環境省・熊本県主催」という点がありました。
狩猟は行政から免許・許可を受けて行うことが出来る趣味でもありますので、やはり行政がそういった場を設けることはとても大切だと感じます。
狩猟を始めるにあたって本人はやる気満々でも、ご家族の方は「野生動物と対峙する安全面」とか「野生生物を殺す行為」とか「銃砲所持に関しての保安面」等、相当に不安な部分があることは容易に理解できます。
そこで「今、若手のハンターが少なくて有害鳥獣被害に困っている方がいるんですよ。有害鳥獣被害防止に役立つ狩猟はお役所が認可した行為なので心配ないですよ!」と言ってもらえるとかなり安心感が違うと思うのです。
まあ、そんな場所に行っても私に何が出来るのか甚だ疑問ではありましたが、「ハシボソガラスとハシブトガラスの味の違い」や「お風呂場での解体方法」くらいなら語れるぞ!と思い、お笑い担当という事で現地へGO!!
目的地の熊本県五木村近辺は渓流釣り師には人気のポイントで、とてもきれいな渓流が流れています。

川の様子を眺めたり写真を撮っていたら、山の中に鹿を発見!(残念ながら写真は撮れなかった)
目的地までの山の相を眺めますがすごいですね!

ロッククライミングをするような山ばかりがそびえ立っています。
「ありがたい話ではあるが、それにしても何故オレだったのだろう・・・?」
現地に向かいながら考えるともなしに考えます。
「たぶんそれはオレがハンターになりたくなかったハンターだからだろうなぁ」
私は父親がハンターという家庭で育ちましたし、少年時代は狩猟に付いて行ったりもしていました。
釣りや潜りなどの採集活動は大好きでしたし、自分で言うのもなんですが性格的にも狩猟に向いていたと思います。
ならば狩猟免許を取得できる20歳になってすぐに狩猟を始めそうなものですが、まったくそんな事にはなりませんでした。
逆に「自分は絶対に狩猟はしない」という信念に近いものさえ持っていました。
実際に狩猟を始めたのは39歳になってからです。
なぜなら狩猟の世界を身近に感じて知っていて、その窮屈さというか偏屈さをイヤと言うほど知っていたからです。
そんなことを考えているとフィールドセミナーの会場である五木村へ到着!

さあ、ここで何が待っているんでしょうかね~(笑)。
次回
「フィールドセミナー・ドキドキ講師編(その1)」へ続く。
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正直違う場所に来たのかと思ったくらいです(笑)。