ゴールデンウィークは運営のお手伝いのボランティアと、一度やってみたかった「田植え」をするために、芸術と農業をコラボさせたあるイベントに参加してきました。
【主催者のHPより抜粋】
この企画の特徴は、地域の豊かな食の資源や歴史などをアートやデザインといった表現活動とコラボレーションし展開する点にあります。ややもすれば目線が高くなる現代アートの表現において「食」や「農業」といった日常生活の関心事を、アートを通して表現し、市民の参加を促し、それが地域の活性化や魅力の再発見につながると考えます。また、構成されるプログラムはプロジェクト方式で、中心となる作家を参加者が支援する形で等身大から始めて、支援や参加者の輪を広げて行きます。また、記録を重視し、ドキュメントすることで、活動の継続性を担保し、内容の充実を図って行きます。
なんていうか「縄文時代から弥生時代への文明開化」とでも言いますか、日頃狩猟採集生活を行っている私にとっては、田植えを経験することは非常に重要な意味があったのです。
まず第一に米は日本人の主食ですし、一昔前は税金をお米で納めていたり、大名の勢力を採れるお米の量で判断していた国です。
それに祖父や親父から戦後の食糧難の話を聞かされ、「闇米」や「銀シャリ」なんていう単語をリアルに聞いて育ちました。
それだけ「米」は日本人に密接に関わってきた植物・食物でもあり、米から稲になってまた実りの時期を迎える、そのプロセスを是非とも最初から体験してみたかったのです。
食べ物のルーツを知ることは、私にとってごく普通のことでもありますしね。
そんな訳で当日の朝のボランティアスタッフのミーティングの様子。右側で挨拶をされているのが主催者のアーティストの方です。

とてもおもしろい方で、まだ若いのだけれど国籍を問わず老若男女色々な人間が彼の周りに集ってきます。
(私もその一人ですが。笑)
今回のイベントはかなり大規模なものになり、スタッフの皆さんを含めてかなりの苦労があったようだけれども、自分の限界を超えてチャレンジしようとする姿勢がいいですね!!
芸術の分野はアーティストの皆さんにお任せするとして、私の役割は駐車場の整理係兼サイダーの売り子。
パンフレット配りや会場の説明、駐車料金の徴収役も兼ねています。
貧乏な苦学生時代に(モトクロスなんぞをやっていたからいつもピーピーで)色々なバイトをしたけれど、ガードマンや接客経験も長かったからお手のもの。
実行委員の方から「一人だけ動きが違いましたよ!」なんて言われました(笑)。
様々なイベントが盛り沢山の中、田植えの時間にちょっと駐車場を抜けさせてもらって会場へ。
美しい麦畑が広がる光景を傍目に見ながら、田植えが行われる田んぼに向かいます。

お!やってるやってる(笑)!!

このイベントは初めて開催されたもので、珍しいからか近くにお住まいのおばあさんも見学に来られていました。

苗を受け取り、裸足で水田に入ります。

「柔らかい…。」
水田の中に裸足で入るのは初めてだったけれど、思った以上に肌理が細かく陶芸に使う粘土のような感覚。
石ころ一つ無い。
しかも冷たくて気持ち良い。
指導員の方から植え方を教えていただきながら、稲を植えていきます。
「3本ほどの苗を、指の第一関節くらいの深さに植えてください。それ以上深く植えちゃダメです」
「え!?そんなに浅くていいの?」
植えたばかりの苗は今にも倒れそうに心許ない様子だけど、すぐに根が張り成長するそうで、生命力の神秘を感じられずにはいられません。

皆さん、思い思いの格好で奮闘されていますね(笑)。

この方は参加アーティストの一人で大学の美術の先生。
ダンディな風貌ながら一生懸命に田植えをされているアンバランスさと、指導員さんから色々と注意されている様子が面白かった(笑)。

田植えが終わって駐車場に戻り、再びお客さんの案内。
そうしているとカブに乗った地元のおじいさんが立ち寄られて、ちょっと話をしました。
「田植えをしてきたんですよ。おもしろかったですよ!」
「ちょっとだけ遊びでするには楽しいかもしれんね。今では機械で田植えをするから楽なもんだけど、わしらの若い頃は全部人手で植えていたからね、田植えで一日が終わる頃には腰が曲がったまま元に戻らんようになっていた。苗が育つとずっと草取り。秋になって収穫する時にも鎌を持って人の手で刈り取らないといけない。もう苦しくて苦しくて何度百姓を辞めようと思ったのかわからん。」
「でも、だからこそ米が出来た時は嬉しいんじゃよ」
この日は暑かったからか、サイダーがよく売れました♪

皆様、お疲れ様でした。
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