FC2ブログ

食べる事と、命をいただく事について考えます。 狩猟、素潜り、釣り、採集、手作り等々

カヤ抜糸。そして新たなケガ

「さ、そろそろ2週間だから抜糸だね。化膿したりせずにケガの経過も順調な感じ」

2019.12.15カヤの抜糸4
イノシシの牙で切られたカヤのケガの回復具合を観察。


「よし、このぶんじゃ明日はカヤの抜糸後に猟に行けそうだ!」
大物猟のグループの皆さんに、朝一でカヤの抜糸をして2ラウンド目から合流させてもらう旨を伝えます。


そして獣医さんに到着し、リードを付けてカヤに用を足させるために小散歩。
呼ばれるまで軽トラのケージの中で順番を待ちます。

動物病院のスタッフの方が呼びに来られ、カヤを病院内に連れて行こうとしますが、先程は素直に出たのに今度は頑としてゲージから出てきません。

「うっ、病院だと感付かれた! しかもいつも一緒のふじもモリもいないことに異変を感じてしまった…」

カヤは幼少期に脱走してリードを付けられることによって心に傷を負った経験があり、山へ行くことによってようやくそのトラウマが克服出来つつあるところなので、無理やりゲージから引き出して逆戻りだけは避けたいところです。
(首輪を持って出すことを試してみたけれど、ギャンと鳴いたので諦めました)

持久戦に持ち込み、なだめすかして遠くから出て来るのを待ちます。
2019.12.15カヤの抜糸2
「さあ、今日は抜糸するだけで痛くないから出ておいで」

何度か出たり入ったりを繰り返しますが、捕まる寸前にサッとゲージに戻ります。
「うう、失敗した。誰かもう一人でもいたらゲージの扉を閉めてもらえるんだけど…」

ここまでで一時間半経過。
ほとんど出猟を諦めます。


このままじゃ埒が明かないと判断し、動物病院の方に一旦離れることを伝えます。


ゲージを閉めて向かったのは犬を放せるような山。

少しだけフィールドを歩き、車に先回りしてゲージの扉を閉めて助手席にカヤを乗せます。
2019.12.15カヤの抜糸1
(かなり緊張気味の顔)

「さ、あとは抱きかかえて獣医さんの診察台で診察してもらって抜糸するだけだ」


再び獣医さんの駐車場に到着し、カヤを抱きかかえようと試みます。

「ふっふっふ、去年まで乗っていたストラーダの後部シートと違って逃げ場はないよ。怖くないから獣医の先生に診てもらおう」
「ヤダヤダヤダ~~~っ!! 前回全身麻酔されたし、ザクザク縫われたし、怖いから絶対に嫌~~~っ!!!」

20kgを超える体重のワンコが四つ足で踏ん張ると、それだけで物凄い力になり、まるで吸盤で吸い付いているようです。

「ムグギギ…。さ、カヤ。お利口さんだから…」
カヤの前足の下に腕を入れ、渾身の力で引き離します。

「ムギギィ…」

バキンっ!!
すると突然私の膝の後ろ側に何かが当たり、激痛と共に膝が「く」の字に曲がります。


「何だっ!?横の駐車場に停めようとした車がハンドル操作を過って接触したのか?」
そう思って振り返りますが、そこには車もなく広々とした空間があるのみ…。

「上かっ!?電線工事の作業の方が工具でも落としたのか!?」
そう思って今度は上を見上げますが、そこには青空が広がるのみ…。

「???」

恥ずかしくて顔から火が出そうになりながら、そこでようやく自分の肉体に何らかの異常が起こっていることを理解しました。
(以前にも同じような事がありましたね)

ズキズキと痛む左ふくらはぎ。


少しだけ足を動かして確認。
「骨は大丈夫。腱を痛めたか肉離れだろう。この痛み方はヤバい感じ…。しかしここまで来たらカヤを診てもらうのが先だ」

骨がポッキリ折れている場合や大きな関節の脱臼以外は、動くしすぐに腫れないのでカヤの抜糸をする決断をします。


カヤを抱え上げ、片手でリードを装着して獣医さんの待つ診察台へ向かいます。

が、カヤは怖くて私にガッチリしがみ付いて離れません(笑)。


「このまま診察と抜糸をしましょうか? 意外とこんなコ多いんですよ」
獣医さんはいつもの事らしく、余裕の対応♪

「うん、化膿もせず傷は完璧に治っています。じゃ、抜糸していきま~す」

怖くて私の肩の上にダラダラとヨダレを流すカヤ。
すぐに抜糸は終わり。


「ホッ、とりあえずカヤの傷は無事に終~了!」

カヤをゲージに積み込むとスマホに親父から着信。

ケガの経過も良好で無事に抜糸が終わった事と自分のケガの様子を伝え、すでに12時近かったのでそのまま帰宅することを伝えます。


「あ、このまま帰っても土曜日だから病院閉まっちゃってるな。ついでに獣医さんで診てもらえばよかったかな…(←無理)」


家に着いてカヤをワンコゾーンに入れ、道具を片付けると土曜日の午後から診察できる病院を探しますが近隣に無し。

行きつけの鍼灸整骨院に電話すると「重篤で緊急を要するもの以外は診察できます」との回答。

診断は肉離れで応急的にテーピング処置。

「かなり腫れているし熱を持っています。今夜は痛むと思います。酷くなるようだったら整形外科を受診してください」
とのこと。


すでに腫れ上がって歩くことも痛くなっていたので、軽トラを運転しながら「こんな時軽トラがオートマで良かったなぁ」なんてことを考えます。


「トホホ。カヤが治ってもこれじゃオレが山行けないじゃん!! まあ少し休憩しなさいっていうことか…」

せっかくの猟期なのにしばらく戦線離脱です(涙)



↓ヤワな体だなっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム


スポンサーサイト



偉大なるプリン

ホームセンターの高級ドッグフード売場の前で私は悩んでいました。
「ふじの体調が悪くてほとんど食べないし、食べても吐く。いったい何を食べさせよう…」

原因不明の体調不良により一番困ったことは、ふじがエサを食べないことでした。

あんなに大好物だった鹿の生肉も食べないし、茹でたイノシシ肉も食べない。
試しに買ってきた鶏のささ身を与えてみましたが、ほんの少し食べては吐いてしまいます。


それで
「今までに買ったことが無いような高級ドッグフードだったら食べるかも。ウエットフードだったら消化も良いだろうし」
と思ったのです。

小さなパック入りの高級ドッグフードを何個か購入して帰宅。

おそらくトリミングのためにドッグサロンに通う様な小型犬のために作られたであろう小さなドッグフードパックを少し温めて与えてみますが、やはりまったく食べようとしません。


ふじは一頭飼いで育って、他の犬にエサを取られる心配もないのでエサに執着しない犬です。
そしてちょっと理由があって、他の人から与えられたものや落ちているものを拾って食べないように躾ました。

その理由というのは、近隣に有害鳥獣対策として「毒エサを撒いている人」がいて、実際にハンターの猟犬が死亡するというトラブルがあったからです。

山野に毒エサなんぞを撒かれると正直対策ができませんし、猟犬の異常が分かった時にはほとんど手遅れという状況なのです。


そんな環境で育ったので、たまに実家に連れて行って今は亡きミックやジャンと遊ばせて、おやつのビスケットなんかを親父やお袋が与えても、

「食べた事のない甘い味がする。それに他の人からエサをもらっちゃいけないって言われてるし…」
と、少しだけ舐めて食べずにジッと眺めていました。

それを見てなんかなんだか可哀そうになったのと、地域で問題になっている毒餌を何に混入して撒いているのかを知っていたので、甘い物をたべることも人間社会での生活の一部だと思い、少しだけ食べさせることにしました。

「こんなに美味しいものがあるんだ!」
初めてロールケーキの切れ端を食べさせるとパアアァ!と嬉しそうにふじの顔が輝いたのを思い出します(笑)。


そして今回体調が悪くなり、初めてふじがエサを食べないような状況が起こりました。
受診した獣医さんで注射をする時に、性格が『天空の城ラピュタ』の女海賊ドーラのような看板娘さん(還暦越え)から言われた言葉を思い出します。

「唐揚げでもソーセージでもいいから、こんな時は好きな食べ物はなんでもやってあげて。まず食べて栄養を付けないとダメよ!」

「そうだな、このままでは体力を消耗していくだけだ」
と思い、プリンを大量に買い込みます。
2019.12.12偉大なるプリン2

「このプリンはふじが大好きなプリンだ。消化も良いので胃腸への負担も少ないはず」
そう思い、半分ほど皿に取って寝ているふじの鼻元に持っていきます。

しかし少しだけ匂いを嗅ぎ、ペロッと舐めるだけ。

「ダメか」
そう思った瞬間、ハッと目が覚めたように起き上がり、ハグハグと皿のプリンを完食!

「よかった!! しかしこの後吐かないかが問題だ…」
しばらく様子を観察しますが吐く様子は無く、「もっとちょうだい!」と真剣な表情で訴えかけられます。
2019.12.12偉大なるプリン3

残り半分のプリンを与え、その日は就寝。


夜中に吐く様子もなく、翌朝にふじの様子を観察。

「プリンくださいっ!」
2019.12.12偉大なるプリン1

起きて一番に食べるものをねだられ、尻尾をフリフリして上機嫌♪

久しぶりにふじのそんな表情を見て、なんだか泣きそうになりながらプリンを与えると2個完食。


たまたま薬の効果が出てゆっくり寝て回復したのと同じ時期だったのでしょうが、私にとってはプリンがふじの命を救ってくれたように思えたのでした。


はっきりとした理由は結局不明のままでしたが、その後も容態は安定して他のエサもガツガツと食べるようになり、無事に治ったようです。


ホッとして、今度は私の方がドッと疲れが出て熱を出してしまいました(笑)。

それにしても良かった。


↓良かったね!!でも普通のドッグフードを食べるか心配だ!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

ふじの異変

「あれ?どうしたんだ、ふじ…」

カヤがイノシシにやられたのが先週の土曜日。
その日はカヤの容態を第一に考え、ワンコさんスペースの移動レイアウト変更。

ふじとモリを一緒に、カヤは一人で過ごしてもらいます。


カヤは傷が痛そうだったので、日曜日の出猟を休みワンコさん達のお世話。
幸いカヤは日曜日の昼過ぎになると機嫌も良くなり、エサも良く食べてやられた右足を地面に付けないようにヒョコヒョコ走っていました。

「ほっ、よかった…」


しかしその一方、ふじの様子が変。
連れ帰った土曜日だけはエサをガツガツ食べたのですが、翌日からほとんど食べなくなりました。

「大きなイノシシの群れと遭遇してくたびれているんだろうな」

猟犬が山を走るにしても、獲物との対峙の仕方によって疲労度合いがずいぶん異なります。
・獲物がいない山を走り回る
・鹿もしくは子イノシシしかいない山
・巨大な角を持って犬を威嚇してくるような鹿、もしくは中型のイノシシ
・100kgを超える様な大物イノシシ

下に行くほど肉体的にも精神的にも猟犬が疲れます。
ましてや群れで遭遇して絡むとなると何倍もの疲労になります。


翌日(月曜日)には普通にエサを食べるだろうと思っていたのですが、好物の茹でたイノシシ肉をほんの少し食べただけ。
そしてその翌日(火曜日)は全くエサを食べませんでした。


猟犬がフィールドでケガや病気になる原因を負うことはよくあります。
思いつくものを挙げると

・毒物
一昔前は行政でも野犬駆除のための毒餌を撒いていたし、今でも鳥獣被害に悩む一部の方が毒餌を撒いていることがあります。
・農薬
消毒をしたばかりの果樹園や田畑などの溜り水を犬が飲んでしまう。
・イノシシや大角の鹿によるもの
イノシシは鋭い牙を持っているので、シシイヌがやられるのはたいてい牙によるものです。しかし小さなイノシシでも噛み付いてきますし、大きなメスなどは上から乗っかって圧死させようとします。イノシシほどの危険性はないにしても鹿の角もケガの原因になります。
・野生鳥獣からの病原菌
イノシシや鹿のヌタ場はたくさんの野生鳥獣のお風呂になっています。狩猟中に身体を冷やすために猟犬が浸かって体を冷やしたり泥水を飲むことはよくあります。そこからの病気の感染があります。
・ダニからの病原菌
ピロ(バペシア)という病気になります。今はフロントラインなどの良いダニ忌避剤ができて罹患率も少なくなりましたが、猟犬持ちにとって怖い病気には変わりありません。他にもダニは様々な病気を媒介します。


もしかしたら私が気付いていなかっただけで、イノシシに揉まれたのかもしれないと思って家の中で隅々まで触診。
「どうした?どこか傷を負って見落としていたかな!?」
しかし特に外傷も痛がるような箇所もなく、イノシシに揉まれた感じもない…。

丁寧に見ていくと耳の先に2か所の傷と血のり。
「小イノシシに噛み付かれたかな?でもまあシシ犬だったらよくあるカスリ傷だよな」

さらに診ていくと噛まれた耳の下の顎の付け根辺りが少し硬く腫れている感じ。
「耳先からバイ菌が入ってリンパが腫れているな。ま、たいしたことないでしょ」

そう思って放置していたら、水曜日には機嫌も良くなり茹でた肉を少し食べたので快方に向かっているようでした。


しかし木曜日にはまた何も食べなくなり、動物病院へ!
2019.12.07ふじの異変1

微熱があったので解熱剤と抗炎症薬と抗生物質の注射。
帰宅して家の中に入れるとひたすら眠るふじ。
2019.12.07ふじの異変2

注射が効き出すと少しエサを口にするのですが、すぐに吐きます。
しかし散歩には喜んで行くし、水は飲んでオシッコも問題なく出ます。

「ここら辺がよく分かんないんだよね。今まで病気やケガで死んだ犬はこんな元気はなかったし。でもエサを食べないし、食べても吐くのは調子が悪い証拠だ…」


金曜日には、今度は熱が下がり過ぎていました。
機嫌も良くなったり悪くなったりで安定しませんし、エサを口にしても吐いてしまいます。

吐くので服薬が出来ず、連日獣医さん通いで注射。


最近隣の田んぼの稲刈りをしたせいか分かりませんが、家の中で立て続けに4匹のネズミを捕獲したことを伝えます。
実家で飼っていた猟犬の何匹かを、ネズミが媒介するレプトスピラという病気で失っていたからです。

しかし「レプトスピラだったらもっと劇症になるはず」ということで、今のところ可能性は低いとのこと。


土日の出猟も取り止め。

日曜は行きつけの獣医さんがお休みなこともあり、セカンドオピニオンで他の動物病院を受診。
2019.12.07ふじの異変4

食べないので1kgほど体重が落ち、ちょっと頬もこけています。

エコー検査をしてもらいますが、特に異常なし。
この日は平熱。

しかし帰ってくるとひたすら眠るふじ。
2019.12.07ふじの異変3

「体調悪いんだね。きついのに早く気付いてやれなくてすまなかった…」


ただただ早く治るのを祈るのみです。



↓早く良くなりますようにっ!!お見舞い代わりのクリックいただけると嬉しいです♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

野生鳥獣肉の名もなき料理

猟期に入ってひたすらお肉を食べています。

「骨から濃厚エキスを炊き出したイノシシ肉の水炊き(スープ炊き?)」
2019.12.04イノシシ豚骨鍋11

とか、「イノシシロース肉とヒレ肉カツの大根おろし添え」
2019.12.04名もなき料理1

とか、「鴨肉ステーキ」
2019.12.04鴨ステーキ111

などのそれなりに名前を言えるような料理だと良いのですが、大抵は

「あ~、イノシシの心臓が余ってる。厚揚げやモヤシも悪くなる前に使っちゃわないといけないから炒め物でも作るか…。イノシシの端肉と残ったネギも入れちゃえ!」

何て感じになりますし、味付けも適当で
「塩コショウにニンニク醤油、香り付けに花椒(ホワジャオ)でも入れてピリ辛にするか」

ってな感じでいつも適当な名もなき料理になります(笑)。
2019.12.04ハツ炒め1

ま、私の適当な性格がよく表れていますね。


よく「イノシシ肉ってどうやって食べるの?」とか「鹿肉に合う料理方法はなに?」という感じで聞かれることも多いですが、2つ3つ料理方法を伝えた上で、

「スーパーのお肉と同じで、自分の食べたい料理方法で食べるのが一番美味しいと思うよ」
と、最近は適当な答えを言うことが多くなっています(笑)。


だって本当の事なんです。

炒めてドバドバとウスターソースをかけてみたり、焼いて塩とレモン汁だけでシンプルに食べてみたり、その時に食べたいと思う方法で自由に食べるのが一番美味しい気がするんですよね。


ごちそうさまでした。

今日も自然の恵みに感謝です。


↓適当過ぎだっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

カヤ負傷の詳細

巻狩りの前には、「誰がどこの待ち場に付く」とか「犬はここから放してこういう感じで山を回る」といった具合に簡単な作戦会議を行います。

もちろんイノシシや鹿などの獲物の動きや猟犬の動きによってその通りにならないことも多いのですが、各自のおおまかな動きを決めておかないと、作戦通りに行ってもそうじゃなくても判断に迷うことが大いにあるからです。

しかしまあ有難いことに百戦錬磨の先輩方と一緒にやって来れたおかげで、ある程度は想定外の出来事にも対応できるようになった気もしますし、連絡が付かないような状況でも「あの人だったらこう動いてくれるはず!」と信頼して待つことも選択肢として覚えたと思います。


今回の勢子役は私一人。
「モリとカヤは今が一番伸び盛りだ。ゆっくりでいいから犬を連れて回って、イノシシの探索と駆け引きをしっかり覚えさせてやれ」

先輩の勢子役の方にそう声を掛けられ、私が初めて競る山の地形や寝屋の場所を教えてもらいます。
「一尾根超えると谷向こうが本命のアオキとシダの茂った寝屋だ。更に下ると孟宗竹の深い藪があってそこにもイノシシは寝ている。」


待ち役の皆さんが配置に付き犬を放ちます。
そして先輩の勢子役の方に教えてもらった通りに尾根を越えると想定外の事が。

ガガガガガッ!!
突然山中に響き渡る重機の爆音!
「しまった!こんな山の中で工事をしていたんだ。犬を放した時は休憩中だったのか音はしなかったのに…」

本命の場所に向かって下りますが、ますます大きくなる工事音。
「ダメだ。これだけ大きな音を立てていたらうるさくてイノシシは寝てないな。下の孟宗林を目指そう」

ギャンギャンギャンッッッ!!!
そんな事を考えていたらワンコ達のけたたましい啼き声!

「獲物が出たよ!!」
内心ビックリしながら連絡を飛ばしますが、重機の音がうるさすぎて返信が何も聞こえません。

遠ざかる猟犬たちの啼き声…。
声の方向へと急ぎ、どこかでイノシシを啼き止めていないかと耳を澄ましますが、微かに聞こえる犬の声も重機の音にかき消されます。


バキッ!!
いきなり後ろから枯竹を踏み割る音が聞こえ、20メートルほど先の暗い藪の中を70kg程のイノシシが走るのが見えます。

急いで猟銃の薬室に弾を装填し狙いを定めますが、イノシシのすぐ側に20kgほどの走る物体。
「どの犬か分からないけどイノシシに近寄っているな」

撃てずに見送ると、犬と思った物体が少し離れて明るい場所になると20kgくらいのイノシシであることが判明。
そしてその後に10kgくらいの小イノシシが4頭ほど付いて走り去ります。


「なんだ、全部イノシシじゃん。だああ、失敗した! じゃあ、うちのワンコ達はどこへ行ったんだ?」
数発の銃声が聞こえたような気がしましたが、相変わらずの爆音で状況がよく分からず、しばらくするとワンコ達も諦めて足元に帰ってきました。

2019.12.02カヤの負傷(続き)
猟の終わりがけの光景。モリ(上)とふじ(下)。

足が速くていつも一番脚が伸びるカヤもさすがにへばっている…、
2019.12.01カヤの負傷(続き)2

と思ったら左足から垂れる血。
2019.12.01カヤの負傷(続き)3
「くそ、やられた…」

私が少しでも「こんなうるさい場所には寝てない」と思った事が完全に失敗でした。
思い込みとハンターとしての未熟さゆえに、カヤにケガを負わせてしまいました。

猛省…。


猟の最中は重機の爆音で様子が分からなかったのですが、終わって皆さんの話を総合すると、
2019.12.01カヤの負傷(続き)4
(倒したイノシシにガブリ付くワンコさんズ)

・100kg級の大物が3頭並んで逃げて行った(そのイノシシに射手が撃ちかけたけど、想定外の場所を走りあたらなかった)。
・私が見た子連れの大きなメスはどこからか包囲網を突破していった。
・別の中サイズのイノシシをきっちり射手の一人が止めてくれた。
という感じでしょうか。

カヤを突いたのは、傷の深さから長い牙を持った100kg級の大イノシシ軍団ですね。


すぐに病院へ。
2019.12.01カヤの負傷(続き)5
(病院の診察台にビビるカヤ)

全身麻酔が施され、毛刈りと損傷度合いの確認。
イノシシの鋭い牙はナイフで刺すように入り、しかも泥を巻き込むのでしっかりと洗浄消毒をしないと化膿するとのこと。

傷口が小さく「大したことないな」と思っていたのですが、足と胸の傷はかなり深く土を巻き込んで抉られていました。
又ぐらの傷は産道や尿道や腸があるので心配しましたが、こちらは浅くて安心しました。


帰宅してもしばらく足が付けず、横になって寝返りをうつ度に「ヒャン!」と痛がっていましたが、翌日の昼過ぎになると機嫌も良くなり一安心。
2019.12.01カヤの負傷(続き)6

体液が排出されるようにザックリと大きめの縫い目だったのですが、全部で25針以上は縫われています。


2日経過した今日は、ガツガツとエサも食べているし普通に歩き回っています。

とりあえず良かった。


ワンコ達を守るためにも、もっともっと精進しま~す。



↓やっぱ飼い主がダメダメじゃんっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

カヤ負傷

カヤがイノシシにやられました。
2019.12.01カヤの負傷2
(治療が終わり帰宅して毛布に寝させようとしても痛くて右足を付けない)

右ひざ、右脇腹、又ぐらを負傷。
2019.12.01カヤの負傷1

右側の肩甲骨の辺りに何か所も剃刀で毛を削いだような跡もあったので、カヤとしても相当にギリギリの状態で躱しまくった後に受傷したのだと思います。
2019.12.01カヤの負傷3

筋肉は突かれましたが、幸いにも大きな血管や腱や内臓は大丈夫そうで一安心。
2019.12.01カヤの負傷4

かなりホッとしました。

あとは感染症に気を付けて、睡眠と栄養を充分に摂ってもらってゆっくりケガの回復に努めたいと思います。


「イノシシにやられるのはシシ犬(猪猟犬)の宿命」
とは言え、凹むなぁ。

詳細はまたの機会に。


カヤ、ゆっくり休んでおくれ。


↓早く良くなりますようにっ!!お見舞い代わりのクリックいただけると嬉しいです♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム

ワンコは暑い!

獲物を追って一段落すると、たいていワンコ達は適当な水辺を見つけて浸かり、体温を下げます。
(時には獲物の追跡中も水に浸かります)

ワンコ達は毛皮を纏っていますから、山の中を走り回ると相当に暑いのでしょう。


適当な水辺があると良いのですが、無い時はイノシシのヌタ場や水田に溜まった泥田の中に浸かります。
その時は泥だらけで、もう犬だか何だか分からないような状態に…(笑)。


今回は競り終わった後に適当な水場が無く、ワンコさん達が見つけた水場がこちら。
2019.11.28冷却中1

側溝の中。

犬が一直線(笑)。
(上よりカヤさん、ふじさん、モリさん)


この上流には小さな溜池があり、そこからの排水溝です。
しかし水量はチョロチョロとしか流れていません。

「きれいな水だから問題ないか。しかしそこじゃ体は冷せない感じだけどなぁ」
と思って見ていると、ワンコ達が側溝いっぱいに収まり、見る見る間にダムのように側溝に水が溜まっていきます。

「まあ、キミ達が気持ちいいならいいよ♪」


ふむ、これはこれでありだな(笑)。



↓結果オーライということでっ!!と思った方はクリックプリーズ(笑)♪ 
にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村

狩猟の魅力まるわかりフォーラム
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

じゃん

Author:じゃん
幼少時より食い意地の張った子供で、今でも野生の動植物を見る時には
「美味いか不味いか?」
が大きな判断基準を占める。

素潜り、釣り、手づかみなど様々な方法にて「タダの食料」を捕獲することに情熱を燃やしています。
2009年より狩猟界にデビュー。タンパク質自給率100%達成なるか!?

E‐mail
capturefood@yahoo.co.jp
お気軽にメールくださいね♪

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード