「ウキュ~!ウキュウキュ~ンっ!!」
モリとカヤと猟に行って帰宅すると、「なぜ私がお山に行けないの?」と、ふじから思いっ切り文句を言われます。
「ごめんごめん、ふじ。ふじはおめでたかもしれないから、大事を取って猟はお休みね…」
基本的にイノシシを追う猟犬ですし、対峙した場合その鋭い牙で受傷する可能性も高いのです。
「ウキュ~ン…」
恨めしそうに見つめられます。
「ごめんな。次の猟期はたくさん山を走り回ろうね」
そんな理由でモリとカヤを2頭で引いて分かったこともありました。

まずは、犬とのコミュニケーションがとても良くなりました。
ふじ・モリ・カヤの3頭で山を引いていた時は、3頭がバラバラに獲物を追って行き、勢子役の私自身が戸惑うこともしばしば。
しかし2頭だけだと犬同士が離れていても、たいていすぐに一緒になって共同で獲物を追いかけています。
モリとカヤがお互いに協力する姿勢が見て取れ、しかも適度な感覚で勢子役の私との連絡にも来てくれます。
あとは猟犬の足並みが揃いました。
我が家の猟犬はカヤ、ふじ、モリの順番で足が速いのですが、それぞれ速度が異なります。
特にカヤとモリでは段違いにスピードが違ったので、3頭引きの時はたいてい別々に獲物を追っていました。
しかし今はカヤがダッシュで掻き回し、モリは執念深く深い藪を探索している感じ。
モリとカヤのどちらかが獲物を発見して啼き出すと、協力して獲物の足止めをしています。
勢子役のスタイルによっても異なるのでしょうが、私は単頭引きか2頭引きくらいが丁度良いですね。
(単純に私がいっぱいいっぱいで能力が追い付かないとも言う…)
これは私が最初にふじ一頭で山を歩いていたから感じることでしょうね。
何年経っても狩猟の世界は色々と分からないことだらけ。
まだまだ勉強中です。
そしていくつになっても学べることがあるという事は幸せなことだと感じています。
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